胃腸
ここ3ヶ月ほど、胃腸の調子が悪い。
人生でこんなに長い期間不調が続いたことがなかったので、色々思うところがあった。それを記録しておこうと思う。
ちなみに汚い話が苦手な方や食事中の方におすすめしない表現が初っ端少しあります。
- 経過
7月18日、便失禁を起こした。それって何?って人に向けてわかりやすく言うと、屁かと思ったら液状の便が出たということだ。
初めて便失禁を起こしたのは、たしか5年くらい前で、大人になって便を漏らすと人間はとてもショックを受け情けない気持ちになるのだなと学んだ。ただ何度も経験すると「ああ、またか」くらいの気持ちになる。
「何か悪いものでも食べたっけ?」と思いながら2日ほど正露丸を服用。その後2週間ほど、断続的に下痢気味になるものの、そこまで大きな不調という感じではなかった。
が、8月3日の外出中、激しい腹痛と眩暈に襲われた。迷走神経反射というやつだ。これも何度か経験しているが、こっちの方は何度経験してもキツい。朦朧としながらトイレを探し彷徨うゾンビと化し、個室から数十分出てこれなくなった。なんとか人間に戻り、フラフラしながら帰宅した。いつもは迷走神経反射を起こしても1時間もすれば元気になるのだが、今回は腹痛がずっと続いていた。
何かおかしい感じがしたので、翌日オンライン診療を受けた。数年前に過敏性腸症候群と診断を受けたことがあり、恐らくそれではないかと思い医師に相談すると、漢方薬を処方された。
3週間ほど漢方薬で様子を見たが、一向に腹痛や下痢が改善しない。8月25日、近所の消化器内科に行き、超音波検査をしてもらった。「教科書に載せたいくらい綺麗な膵臓ですよ」とお墨付きをもらったものの、肝心の胃腸に関しては問題が見つからなかった。整腸剤や痛み止め、胃酸の分泌を抑える薬を処方してもらい、今まで飲み続けている。
症状としては、最初は胃と腸どちらにも痛みがあり、下痢気味になることが多かった。徐々に腸の痛みや下痢は少なくなり、胃の痛みがメインになってきた。それに加え、食後や睡眠・起床時など横になった時に数十分ゲップが止まらなくなる現象が毎日続くようになってきた。吐きそうにはならないものの、気持ちが悪く結構しんどい。8月あたりから100%元気という日は無く、2週間につき2、3日ほど腹痛が軽い日があるかないか、という状態が続いている。
10月25日の通院時、「2ヶ月ほど薬を服用しているが、なかなか治らない。ほかに手の施しようはないのか」と医師に尋ね、内視鏡検査が得意な病院を紹介してもらった。その病院に行き、胃カメラと大腸カメラを受ける予定が立って今に至る。
- 原因の予想
なぜここまで長引いているのかは謎だが、恐らく不調の原因はストレスや自律神経の乱れではないかと当たりをつけている。
7月に引越しをし、諸々の手続きや新しい環境への順応、新居の冷房が効かないといったトラブルへの対応に疲れていた。同居していた父に任せていたゴミ出しを毎朝決まった時間に自分でやらないといけなくなった。もともと夜更かしと朝寝坊が趣味の自分にはつらいことだった。睡眠時間も短くなっていたかもしれない。
7月下旬に叔母が亡くなったのも大きなショックだった。幼少期に限れば、単身赴任だった父よりもずっと長い時間を一緒に過ごしてくれ、親戚のひとりと言うよりは友人のような存在だった。数年前から病気をしていたのは知っていたが、まさかこんなに突然別れが来るとは思わなかった。頼りにしていた人が死んで途方に暮れている。
- 生活における変化
まず、食生活が一変した。
食べることは私の生き甲斐である。正に「生き甲斐」という感じで、食べるために生きていると言っても過言ではない。食べている時間が人生の本体で、それ以外は消化試合。消化だけに(?)。
死ぬまで食事を制限されないよう、健康にはかなり気を使ってきた。自分の歯がないと食べるのがつらくなるから、定期検診は欠かさないしフロスやマウスウォッシュも使ってできるだけ丁寧に歯を磨く。食べるものは我慢したくないが健康は損ねたくないので、栄養が偏りそうな時は適切な量サプリメントに頼る。太ると医者に我慢しろと言われるかもしれないから、本当に美味しいもの、好きなものだけたくさん食べて、普段の食事は食べすぎない。ケーキは食べても白米は100gほどで構わない。ポテチでカロリー摂取するくらいならもっと肉を食べる。そんな風に生きてきた。
だが、胃腸が悪くなるとそれらの努力はすべて水の泡になる。美味しいもの、好きな料理を楽しむことは極めて難しくなるし、そもそも食べられるものが少なくなる。胃腸に負担をかけないよう、不調が出たての時は、お粥やうどんをストイックに食べ続けた。しかし、だからと言って体調は良くならない。断腸の思いで我慢しても結果につながらない。
私の思い通りになるものは私の食べるものだけだと思っていた。けど、食べるものすら思い通りにならなくなった。無力感でいっぱいになる。
体重も、今の身長になってから一番低くなった。体調を崩す前と比べ、最大で4キロ痩せた。もともと体重変動が大きくなかったので、かなり応えた。腹痛で我が身を省みるのをしばらく忘れていたが、ふと風呂場で鏡を見ると、げっそりして骨が浮き出た体が映っていて驚いた。
体重が落ちるということは筋肉量も落ちているということで、従って体力がかなり落ちてしまった。もともとリモートワークメインの仕事だが、出社の時はかなりしんどく、ちゃんと行って帰って来れるか、途中でトイレに行きたくなったり具合が悪くなったりしないかと不安になった。家の近所で買い物する時も、いつ腹痛を起こすかわからず、スーパーや商業施設のトイレの位置を念頭に起きながらでないと外出できない。
不調を起こしてから6回ほどスタンディングのライブに行ったのだが、腹痛がある時は開演までの時間が永遠かと思うくらいつらかった。何か食べたらトイレが近くなりそうだし、何も食べなくても貧血気味になりそうで、気を紛らわすのに必死だった。ライブが始まれば体調のことは忘れて楽しめるのだが。よく考えたら行くのを諦めてチケットをほかの人に譲るとかもできたのだが、そこは意地だった。ちょっとアホ。
そんな感じで外出する機会がめっきり減り、季節の移ろいをしっかり感じることがなく、いつの間にか夏から初冬になっていて時の流れの速さに恐怖を感じる。
- 低FODMAP食事法について
9月の下旬から、低FODMAP食事法を試している。FODMAPとは発酵性のある糖質を表していて、FODMAPは小腸内でほとんど吸収されず、下痢や腹痛、お腹の張りを引き起こすため、過敏性腸症候群の人にはFODMAPが含まれる食材を勧めないらしい。私の不調は過敏性腸症候群が原因だと仮定して、2ヶ月間、低FODMAPの食材を中心に摂取することにした。
現在、7週目に突入しているが、正直食事法を変えたからと言って胃腸に良い影響があったのかはよくわからない。「これを抜いたら良くなった!」「これを食べると悪くなった!」という相関関係がまるで見えない。食事法に限らず、何がどう体に作用しているのかまったくわからない。体調が上向いた時と下向いた時、何がきっかけでそうなっているのか見当がつかない。自分の体なのに、これから一緒に生きていくのが不安になる。
一点、明らかに変化したと思われるのが肌だ。高FODMAPとされている牛乳、小麦、チョコレートなどを避けると、必然的に洋菓子が食べられなくなる。以前は口周りに吹き出物がくり返しできていたが、大好きなチョコレートや洋菓子を抜いたら、ほとんど吹き出物ができなくなった。外食を控えた分、物欲が湧いてきて(よくないね)新しいスキンケア製品を試しているのだが、それが物凄く自分に合っていたようで、肌だけで言えば人生でもっとも調子がいい。頬はこけたが顔全体がつるんつるんになっている。スキンケア製品についてはベストバイ的な記事を書きたい。
低FODMAP食事法を始めた頃は、チョコレートが食べたくて食べたくて食べたくて仕方がなかった。たぶん、軽く中毒だったのだと思う。甘いものがもたらす幸福に頼っていないと生きていけない状態だった。しかし、今はそこまでではない。リンツやビオセボンで低FODMAPに準じたチョコレートを買って食べるという選択肢を知れたことも、渇望を抑えるのに役立っている。
食材が制限されるので、必然的に添加物などが入っていないシンプルな製品を選ぶことが多くなる。そこで味方になってくれたのがアコメヤやビオセボンなどのオーガニック系食材を置いている店だった。オーガニックの良さがあまりわかっていなかったのだが、こういう時に役立つのかと納得した。買って美味しかった食材についても今度まとめたい。
低FODMAP食を試して気付いたが、白米は本当に美味い。今まで主菜のことしか頭になく白米は箸休めみたいな存在だったが、白米は美味い上に胃腸にも優しい。お粥も美味い。米は素晴らしい。
ビーフンも美味い。「ケンミンお米100% 純米ビーフン」を調理して食べているのだが、肉と野菜と炒めるだけでもすごく美味い。ビーフンなんてビーフン東くらいでしか食べていなかったが、こんなに美味いとは。米粉でパンケーキを作るのも美味い。トラピストバターとメープルシロップをたっぷりトッピングすると空も飛べるはず。米は素晴らしい。
それと、ポテトチップスもめちゃ美味い。トップバリュの「フリーフロム塩だけポテトチップス」という商品があるのだが、成分は芋・油・塩という潔いシンプルな作りにも関わらず、とても美味い。自分の中のポテトチップスの株がグンと上がった。芋も素晴らしい。
低FODMAP食事法では和食は制限されづらいので、外食の時やスーパーで出来合いのものを買う時は寿司を選ぶことが多くなった。寿司が大好きなので心配なく食べられるのは嬉しい。渋谷で回転寿司に入ろうと思ったら並んでいて、訝しがりながら入ったすしざんまいが美味しくて、それも発見だった。自分の行動を制限していても、新しいことを感じることはできるのだなと勉強になった。
- 人生について
最初は不調に負けず気を強く持っていくぞと思っていたが、食も細くなり体力がなくなっていくと同時に気力もなくなってきて、大袈裟に人生を考えたりした。
引越しからだいぶ落ち着いてきたが、慌ただしすぎて引越し前にブログに何を書いてたか忘れていた。読み返したら、SoulがGlowしているかどうかみたいな内容だった。引き続き私のSoulはGlowを失っている。これは由々しきことだ。俺の太陽は輝いていない。太陽が輝かなければ星々は明かりを失ってしまう。今そんな状態だ。
今もつらいが、もっと大変な病気になったら?今の生き方で後悔しないだろうか。それは大変な病気になった時に考えるのでは遅くて、今真剣に考えるべきでは?
たぶん胃腸が弱い体質は変えることができないので、食べるものや食べ方、生き方を考え直すしかない。食べるものしか思い通りにならない、ではなくて、食べるもの以外も思い通りになるよう人生の組み立てを少し考え直したほうが良さそう。
そんなことを考えて、文章を書く仕事を副業などスモールスタートでいいので始めたいと思い至った。めんどくさがりで完璧主義なので、大事だと考えるとずっとできないままだろうから、少しずつ始めたい。
- おわりに
色々書いたけど、実は今は腹痛はほぼなく、やや違和感くらいで済んでいる。
数日前、免疫力が落ちているところ、季節感を見失い防寒が足りないまま外出したので風邪っぽくなってしまった。「腹痛に加えて風邪とかやってられっかよ」と思い、悪化させないためにできる限りのことをした。体をあたためまくり、葛根湯(クラシエの満量処方シリーズ、効く)を飲み、ユンケル黄帝DCFやキューピーコーワゴールドαプレミアムを飲み、マルチビタミンのサプリを飲み、消化にいい料理とバナナとオレンジとキウイを食べ、イソジンでうがいをし、サイナス・リンスで鼻うがいをしてできる限り寝た。そうすると風邪は悪化することなく快方に向かった。だけでなく、なぜか腹痛の方も良くなってきた。風邪気味になる直前から少し調子が良くなっていたので因果関係があるかわからないが、単純に栄養や休養が足りていなかったのか…?