2024年4月

空気階段の『東京』ってコント、出てくるワードに心当たりありすぎて私信かと思った。

4月は自分の誕生日会を自主開催した。慣れないことをして疲れたけど企画して本当に良かった。友達少ない方だと思ってたけど、自分の誕生日会に20人くらい集客できる人間が友達少ないはずなかった。私人気者だった。来てくれた人本当にありがとう。呼べなかった友達も好きです。

ひと仕事終えたので、もう今年は終わったものとして年末までスローペースでいきたい。やり切りました。お疲れ様でした。

 

4月5日

カナダ留学中のゼミの同期の女の子が一時帰国したため、ゼミ生で集まって飲みに行った。

2年前に成田空港に見送りに行ってから会えていなかったから、元気そうで嬉しかった。月並みなことしか言えないけど、海外の知らない土地で一人で頑張っているのってすごいことだと思う。

久しぶりの再会ではあったけど感傷に浸るでもなく、いつも通りの飲み会でそれが心地良かった。ひとりがおすすめのマッチングアプリを紹介してくれた瞬間に独身男性陣がハイエナのように食らいついていて笑った。

来ていた人の中で唯一既婚者の男の子とtimelesz(旧Sexy Zone)の新メンバーオーディションについて話し合った。「パパアイドルとして"金曜日は家族デーなので撮影行けません"と断ったりするのはどうか?」と提案していてアイドル界にイノベーションが起こる予感がした。

「できれば実子がいいけど、パートナーとの間に子供ができなければ養子でもいいので子供が欲しい」という男の子の友達がいて、自分の欲求がどのようなものなのかちゃんと考えていて立派だなあと感銘を受けた。

居酒屋を出た後上野公園までみんなで歩き、カナダ土産のお菓子を食べながら花見した。普段食べないけどポテチってなんでこんなにおいしいんだろう。

 

4月6日

お台場で宝塚歌劇 星組東京宝塚劇場公演『RRR × TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~(アールアールアール バイ タカラヅカ ~ルートビーム~)』『VIOLETOPIA(ヴィオレトピア)』千秋楽のライブ中継を鑑賞。

RRRが好きなので、宝塚でやるらしいと聞いてからずっと気になっていた。劇場で観るのはチケット入手が困難でハードルが高そうだったけど配信は味気ないよなと思い、映画館でのライブビューイングを選択。情弱すぎてチケット発売開始に出遅れ、ほかの会場は席が埋まっていたのでお台場まで行った。空席もあったっぽいので穴場らしい。

宝塚RRR、最高だった…。ビーム役の礼真琴さんがかっこよすぎた。映画では圧倒的にラーマ派だったが宝塚版はビームが抜群にかっこよすぎる。

ラーマ役の暁千星さんは顔が綺麗すぎ。ラーマの方がビームより華奢なのに少しだけ背が高いのが体格差萌えで私の中の何かが小爆発を起こした。

ジェイク役の極美慎さんは体感では股下が3mあり、ジェニー役の舞空瞳さんもすごい素敵だった。宝塚版の脚本だとジェニーとジェイクが良い奴で思わず好きになる。

マッリ役の瑠璃花夏さんはマッリそのものでびっくり。コムラムビームがコムラムビーム!シータ役の詩ちづるさんもかわいかった。

ナートゥではちゃんとナートゥしていて素晴らしいし、映画は3時間あるところ宝塚版は100分でちゃんとまとまっていて凄い。映画の通りにしていたら見劣りしただろう映画的なシーンは適度に省かれていて脚本の妙を感じた。

VIOLETOPIAもうっかり沼に落ちるかと思うほど素晴らしくてブルーレイを購入しそうになった。

最初の礼真琴さんのジョン・コナーみたいな髪型、暁千星さんの妖艶なドレス姿と筋肉質な体のギャップが刺さりまくってしまい無理でした。肉体に男性性と女性性が共存している感じ、七五三掛龍也さんと似たものを感じる。

平沢進の『パレード』やフェニックスの『Lisztomania』が使われていたけど、選曲は毎回こんな変な感じなんだろうか?

それと衣装がめちゃかわいい!!繊細かつ華やかできらきらして美しくて最高。

13:30に始まって、退団者挨拶などを含めて最終的に終わったのが17:30で鬼スケジュールだった。

事務所で色々あって複雑な気持ちにもなったけど、この美しく素敵な人たちの尊厳と自由、未来が守られていますように…と願うばかり。いつか劇場でも観てみたい。

 

4月7日

友人3人と飯田橋で花見をした。

友人の日程選びが完璧だったために快晴かつ桜も満開だった。

サクラテラスのアロハテーブルの窓際の席で桜を眺めながらランチをした。友人が職場のクソ上司のせいでストレスが溜まり太ってしまい、脂肪まで憎いから一刻も早くダイエットを成功させたい話をしてくれた。鬼ころしと盛り塩で厄払いしたいそう。「縁を切るために神頼みをしよう」という話になり、"縁結び=悪縁との縁切り"ということで、食後に縁結びで有名な東京大神宮を参拝した。クソ上司と脂肪との縁が切れますように。

食事をしている際、窓から川を見ていたら「ボート漕ぎたくない?」と思いつき、CANAL CAFEのボートに乗った。

全員初めてボートに乗りかなり無謀だったが、すごく楽しかった。ずっと反対方向に漕ぐ俺流で、最初は全く進まなくて一度船着場に戻ってきちゃったけど、最終的にしっかり遠くまで行ってから戻ってこれた。船着場にいた加藤一二三似のおじいさんに「よく帰ってきたね、戻ってこられないかと思った」と拍手してもらえた。煽られてたのかな。翌日筋肉痛で体ガタガタになった。

呑みこまれてゆく 魔法のようなもの かんじてる

 

最後に学生時代から行ってみたかった市ヶ谷フィッシュセンターで釣りをした。桜の季節に来たいとずっと思っていた。

友人の一人が釣り師の才能を開花させ、何度も鯉を釣り上げていてまぶしかった。

スプライトフォーユー。これが愛の休日か。

(網で鯉をすくい上げようとしたら缶を倒してこぼしてしまった。ごめんね)

 

麗らかな日差しと桜が美しくて幻のようなひとときだった。気候も良ければアクティビティも楽しく、今年最良の1日だった可能性がある。楽園は春の飯田橋に存在した。

解散し、もちをもちかえりたいきもちになったので神楽坂の梅花亭に立ち寄った。父が飯田橋に勤めているときに一度ここの桜餅を買ってきてくれ、とても美味しく記憶に残っていた。和菓子を爆買いするのは初めての経験でアドレナリンが放出するのを感じた。

つきたての草餅を食べながら神楽坂をくだって帰った。もちもちで餡がひかえめな甘さで美味し〜!桜餅は生地なめらかで美味し〜!

 

4月11日

本屋 B&Bで開催された森元斎×栗原康「暴力とケアのアナキズム」『死なないための暴力論』(集英社インターナショナル)刊行記念イベントアーカイブ配信を視聴。

以下はイベント概要。

ハラスメントから紛争まで、「暴力」的な事象にあふれる昨今。

それに呼応するかのように「暴力反対」という言葉もよく聞きます。

しかし、抵抗手段まで含めて、本当にすべての暴力は否定されるべきなのでしょうか。

森元斎さんの新著『死なないための暴力論』(集英社インターナショナル)は、ジョルジュ・ソレルからデヴィッド・グレーバー、女性参政権運動からBLMまでを参照しながら、「暴力とはなにか? 否定すべき暴力と肯定せざるをえない暴力の違いとはなにか?」を探る一冊となっています。

今回、本書の刊行を記念して政治学者・栗原康さんとの対談を行います。

栗原さんの近著『超人ナイチンゲール』(医学書院)は、ケアとアナキズムを掛け合わせた画期的なナイチンゲール評伝でした。

そして、森元斎さんも『死なないための暴力論』において、「相互扶助」もまた(暴)力の一つの表れであると語っています。

「暴力」と「ケア」、一見相反するような側面を取り上げ、アナキズムの奥深さと可能性を語り合っていただきます。

一昨年無職だった時期に栗原氏の『はたらかないで、たらふく食べたい』を読んで感銘を受け、B&Bのメルマガでこのイベントを知り視聴を申し込んだ。

栗原氏が話しているところを初めて観たが、文体や書いている内容に反してこんなに柔和な人なのかと驚いた。昨年?は180日連休で年収130万だったらしく、大学非常勤講師って厳しいのだなと震えた。栗原氏だからなのかもしれないが…

印象に残っている発言がたくさんありすぎるのだが、自分の知識が浅すぎるのとまとめる能力がなさすぎるので箇条書きにします。

 

森:サフラジェットはしぶとい。殺せる距離感には来るけど殺さない。でも繰り返す。ぶっ壊すけど、その対象はポストなどの流通・通信技術。「サポートする機能がなくなったらどうなるかわかってんのか!」という理屈。じわじわ世の中を変えていく。
軍隊は郵便の制度に乗っかっている。(流通・通信を標的にするのは)そういう意味では根源的。郵便はもともとお金の工面や貴族同士のやり取りに使われていて、アッパー層のためのもの。

森:(『超人ナイチンゲール』に関して)ナイチンゲールは全然看護師にならない。33歳くらいまでパリピ。看護師になってからは怒涛の勢いで業績を上げる。どんな人に対してもケアしていく。困ってる奴がいたら全員助ける。
栗原:アナキズムの相互扶助を意識して書いた。幸徳秋水と繋がると思った。幸徳秋水は仁が大事という思想。仁=我が身を顧みず助ける本能。損得勘定なしで助ける。ナイチンゲールは自分が死んでもケアをする。人を巻き込む猛烈な力を持っている。巻き込まれた側はバンバン死んでるけど本人は90歳くらいまで生きる。戦争で亡くなる人を無くす=戦争を止める力にも繋がった。ナイチンゲールの人生を戦争を肯定するように読むこともできると思うが、そうではない。

森:(スピノザの聖書解釈に関して)聖書には特別なことは書かれておらず、愛・正義・コミュニティが大事だと示されている。聖書を読むことでそれらが強化され、預言者による大袈裟な表現により伝わりやすくなる。ヘブライ語は過剰な言葉を使いがち。例えば、風が強い=神の風が吹いている、と表現する。

森:翻訳の仕事って稼げないのに批判される。

森:右派左派で言うと日本は全部エキセントリックセンター(過激中道)で終わっている。"暴力はいけません"はエキセンの言論。"右も左もない"とか言ったら車に轢かれるだろ。

森:インテリは民衆をバカにしがち。インテリになると建築とか語る。それも楽しいと思うけど、作る方じゃなくてぶっ壊す方をやらねばならない。フーコーは"知識人がやるべきことは大衆の言葉を聞いて翻訳すること"と言った。

(質疑応答)高校で教員をやっているが、自分の仕事が支配的で権威的なため折り合いがつかない。お二人も教員をしているが、どうやって折り合いをつけているか。
栗原:非常勤だから師弟関係は無く、タバコをいっしょに吸って友達になるような間柄だと考えている。向こうは権威だと思ってる可能性もあるが…思ってないと思うけど…。フラットにしゃべることを心がけると良いのでは。「教員の言ってることでも納得いかなかったら従わなくていい、そういうのはクソ」と説いていく姿勢が重要。この支配からの卒業。
森:国立指定大学でアナキストをやっているので、銀行が銀行泥棒を雇ってる状況。泥棒をしている認識。

森:ボクシングでグローブをする理由は、素手では人を殺せてしまうから。どんな人も「暴力」を持っており、暴力とは宿命である。

 

栗原氏が言っていた幸徳秋水の仁の考え方について、工藤新一の「人が人を助ける理由に、論理的な思考は存在しねーだろ?」じゃんと思った。まさかナイチンゲールスピノザであり幸徳秋水(かつ工藤新一)であるとは。

「知識人がすべきことは大衆の言葉を聞いて翻訳すること」ってほんとそうだなと感じる。 『死なないための暴力論』『超人ナイチンゲール』今度買います。

 

4月12日

セカンド・スパンクハッピー・レトロスペクティヴ<DJ premier jour>を観に行った。

菊池成孔が2期スパンク・ハッピーの楽曲をリマスターしてDJプレイするというイベント。たしか当初は「全曲DJやります」ということだったと思うんだけど、全然全曲ではなかった。なるよしは「全曲聴きたい人は家で聞いてください」と言っていた。なるよしが言うなら仕方ない。

1曲目から『ジャンニ・ヴェルサーチ暗殺』でブチ上がってしまいました。『フロイドと夜桜』の多幸感素晴らしかったです。『PHYSICAL』はとにかく踊ったし『拝啓ミス・インターナショナル』でシンガロングしたの楽しかった。好きな音楽をデカい音で聴きながら踊るのって最高。

菊地成孔がエアサックスする度にフロアが沸いていて従順なリスナーばかりだった。

ハーフタイム・ショーとして電影と少年CQのルアンとアーバンギャルドの浜崎容子も数曲ずつ披露していた。ゆっきゅんより先にルアンちゃんを生で観るとは…『夢のParisまで連れてって』、ナイアガラサウンドなのに途中前衛的なアレンジになるの良いですね。よこたんは繊細な歌声なのに音程が正確で安定していてかつ声量すごくてすごかった。『春の去勢不安』初めて聴いたんだけど好きな曲だった。『フォーエヴァー・モーツァルト』は圧巻でした…中学くらいの頃、周りのメンヘラはみんなアーバンギャルド倉橋ヨエコ椎名林檎聴いてました。

ハーフタイム・ショーを受けてなるよしが「妖精と天女が出てきたみたいで竜宮城かと思っちゃいました。たとえが老人みたいですね」と言っていた。そのへんの感性しっかりおじいさんでウケました。

 

4月13日

4月末で閉店するcurry 草枕でランチ。

まさか店主さんのコロナ後遺症の影響で閉店とは…胸中を考えるとやりきれない気持ち。

頻繁に通っていたわけではないけど、なすトマトチキン発酵バタートッピング辛さ3番がお気に入りだった。スパイスをしっかり感じる味で、「カレーは辛いからこそ美味い」ということを教えてくれたお店だった。初めて食べた時はひよって辛さ1.5くらいで食べたからあんまり良さがわからなかったんだけど、2回目以降辛めにしたらめちゃ美味しくてびっくりしたのを思い出す。食べる前後に模索舎に行くのも好きだったな~、とても寂しい。店主さんに「ありがとうございました」って言えて良かった。レジでもらったパインアメを舐めながら、ライブを観るため浜町へ移動。

浜町はサイゼリヤ東京本部オフィスやギンビス本社があるんですよ。時間潰しに入ったサイゼリヤ日本橋浜町店はスマホ注文によるセルフオーダー式で日当たりが良くてGood店舗でした。

レコードコンビニことヤマザキショップ上総屋店でゆっきゅん追加コンビニ公演「せめてコンビニに行きな 再入荷」1部を鑑賞。

コンビニなのにレコードが置いてある!(万人が抱く感想)と目を丸くしながら店内を見て回る。7割くらい普通のコンビニなんだけど、天井にミラーボールが光り輝いたりしていて異様な光景だった。客入れBGMでm-flo loves BoAの『the Love Bug』がかかってて良すぎました。

開演前に楽屋からゆっきゅんがBoAの『メリクリ』を歌っているのが聞こえた気がして「気のせいかな?」と思っていたら、コンビニ店員制服を着たゆっきゅんが登場し、マジでライブがメリクリで始まってウケた。コンビニでお茶選んでコンビニでお茶選んで…。Weezerのメリクリも良いよね。

初めてゆっきゅんのライブを観たけど予想通りとても楽しくてすごくよかった。MCでは「ブルースシンガーだから労働の曲をすぐ歌ってしまう」「私は機械なんです。拒絶の背中を押すロボット」と言っていて世の中に必要な仕事をしているな~と感じた。柴田聡子と大阪で中島みゆきのコンサートを観た話も面白かった。中島みゆきのコンサートグッズ「歌姫国パスポート」について「今すぐパクりたい」と言っていた。絶対買うのでオマージュ商品販売希望。ゆっきゅんの歌詞にただの名前が出てくる(「マリコの部屋へ」みたいな)のは中島みゆきから影響を受けているそう。柴田聡子の『夕日』とかもそうなのかな。柴田聡子と国立民族学博物館に行こうと思ったら休館日だったので代わりにaespaのライブ映画を観に行ったらしく、代替案のセンス見習いたいし私もいつか友達とみんぱくに行くぞと決心した。

ツーショチェキも撮ってもらった。チェキの敬称を「○○さん」とかじゃなくて「○○DIVA」にしてくれるのとても嬉しい。ゆっきゅん君島大空阿部はりか函館旅行について話したら「函館のカラオケで君島くんが『MajiでKoiする5秒前』歌ってたけど、最高にかわいすぎてみんな惚れちゃうから動画上げてない」と教えてくれて、ユニクロソフィア・コッポラTシャツ着て行ったら「マリー・アントワネットヴァージン・スーサイズのTシャツ買った」と教えてくれてラブリーでした。めちゃ行きたかったバンドセットのライブは日程が合わなくて行けないが、またゆっきゅんのワンマン行くぞ~

私がチェキ列最後尾DIVAだった時の写真を添付します。

 

4月14日

友達とイチゴを食べまくるパーティーを開催した。

年に何度か集まる会があり、メンバーの4人中3人の誕生日が3月4月に集中しているため毎年4月に合同誕生日会を行っているのだが(“合同”って付けると物々しいな)、昨年スーパーでイチゴを10パックくらい買って色んな食べ方をしてみたら良すぎたので今年も同じ内容で開催の運びとなった。

練乳をかけて食べるのはもちろんのこと、クリームチーズや生ハムと一緒にクラッカーに載せたり、小さく切ってティーソーダに入れたり、カステラにホイップクリームを塗りイチゴをトッピングして自家製ショートケーキにしたり、イチゴ飴(塩梅がよくわからずひとり歯が欠けた)にしたりとやりたい放題。イチゴって美味いなあ。今年は手巻き寿司大会も同時開催したのでしっかりお腹いっぱいになった。寿司って美味いなあ。

なっちとケーキ(汚くてすまん)です。

なぜかYouTubeで平成のMVを観るノリが発生し、ケツメイシの『さくら』のMV観て泣きそうになった。『友よ ~ この先もずっと・・・』も泣ける、上島…

自主開催の誕生日会のフライヤー作りが全然進んでいなかったので、みんなが遊んでいる横でパソコンを使って制作を進めた。せっかく集まってるのに作業してごめんちょではあったが、Wi-Fiやプリンターも快く貸していただきありがたや🙏おかげさまで良いものができて嬉しい。

 

4月19日

本屋 B&Bで開催された奥野武範×和田彩花×和田ラヂヲ「美術館を探訪しよう!in書店」『常設展へ行こう!』(左右社)刊行記念&重版記念イベントのアーカイブ配信を視聴。

以下はイベント概要。

全国12の美術館・博物館に常設展についてインタビューした「ほぼ日」人気連載を一冊にまとめた書籍『常設展へ行こう!』。
こちらの刊行及び重版出来を記念して、 スペシャルイベントを開催します。

本書の取材・文・構成をつとめたほぼ日の奥野武範さんがモデレーターをつとめます。ゲストには、書籍内でもエッセイを寄稿しているアイドルの和田彩花さん、同じく書籍の装画を担当しているギャグ漫画家の和田ラヂヲさんが登場。豪華メンバーで知られざる美術館常設展の魅力をたっぷり語りつくします。

●『常設展へ行こう!』制作の裏話
和田彩花さん寄稿エッセイ「続!パリ常設展探訪記」インタビュー
和田ラヂヲ先生描き下ろし!名画模写クイズ

ほぼ日の企画は知らなかったのだが、面白そうと思って申し込んだ。常設展って大概人が少なくてゆっくり観られるから好き。私は東京国立近代美術館の常設展が好きです。『星をみる女性』がイチオシ。

和田彩花さんはパリに1年半滞在していたのだが、19世紀以降の美術が好きだからオルセー美術館ばかり行っていてルーヴル美術館は2回くらいしか行かなかったらしい。「ルーヴルはどこを観ても名画がありすぎてイライラしてくる」と言っていて面白かった。
15〜25歳までアイドル活動をしていたためにまとまった休みが取れなかったので、「コレが終わったらフランスに行く!」とずっと思っていて、フランスのために生きてきたとのこと。「フランス革命があるからフランスが好き」と言っていてパンクな人柄が垣間見えた。
先日のトークイベントで森元斎氏も「フランスは革命が起きた国だけあって国民の“国を作る意思”が強く、福祉が充実しているのもそのためだ」と言っていたのを思い出した。

「広すぎる美術館は目当てのものに直行するのが一番いい、疲れちゃうから興味ないものは去るのがいい」「観る場所が違うと見方も違う」など、わかるわかる!という内容が多く楽しかった。美術館に行くのは好きなのだが、改まって誰かと「いいよね」みたいな話をする機会はあまりなかったので、人が美術館に対して感じていることを聞けるだけでも新鮮だった。東京の企画展は混みあいがちだから、友達と一緒に行くなら小さめの美術館か常設展だな~と思う。

好きな地方の美術館としてDIC川村記念美術館のロスコ・ルームや倉敷市大原美術館群馬県立近代美術館青森県立美術館を挙げていて、東京の美術館で満足していられねえぞ~と旅情をかきたてられた。
大塚国際美術館も話題に上がっていて、マリウス葉くんがアンバサダーに就任した時からずっと行きたいと思っているのに行けていないのは本当にオタクとして至らない点だなと痛感したので、向こう1年を目処に本当に行きたい…。

後半では和田ラヂヲ氏が描いた絵を見てなんの絵画がモチーフかを当てるクイズが行われ、知らない作品も多く難しかったが、『夜警』の中央の男性の手だけが描かれた絵で正解できたのが嬉しかった。『牛乳を注ぐ女』の足温器のみを描いた絵はさすがにわからなかった。こんなものが描かれていたんだという驚きと感動。
和田ラジオ氏が好きな絵として挙げていたアンドリュー・ワイエスの『クリスティーナの世界』が素敵な絵だった。和田ラヂヲが好きなのわかるなあという感じの絵。

自分でも意外なことに和田彩花さんがお話するのを見る機会が今までなかったんだけど、和田彩花さんが「組織の中にいるのがほんとに嫌いなんです」とスパっと言った瞬間に「あ、私はこの人をこれからもっと好きになる…」と思った。自分に社会性が無いから社会性が無さそうな人の方が信用できる。(こんなクソ社会に適応している人間ってたかが知れているだろとか思ってしまう。)とはいえ話を聞く感じ、和田さんは組織を嫌いながらも社会の中で役割を果たしつつやりたいことやすべきと思ったことに取り組みながらサバイブしてきた方なんだろうなと感じてとてもリスペクトです。和田彩花さんのこともっと知りたいと思うきっかけになったのも含め良いイベントだった。

 

4月20日

鶯谷ダンスホール新世紀で在日ファンク仰木亮彦脱退ライブ 〜ありがとうオオギナ!卒業&レスポンス〜』を鑑賞。

2年前カクバリズム20周年ライブで久しぶりに観た在日ファンクのキレが凄くてワンマンも行きたいなとずっと思っていたところ、オオギナの卒業が発表されたので「観るなら今」と感じ、気付けばチケットを取っていた。

ダンスホール新世紀はバリアフリーを完全に無視した古い設計で、雑然とした階段を3階くらいまで上って会場に向かう必要があったが、それを含めて味のあるハコだった。赤や金の緞帳、天井で星のように輝くライトやミラーボールがかわいかった。在日ファンクの雰囲気にすごく合っていた。最後に撮った集合写真がシャイニングのラストシーンぽくていい。

中盤で各メンバーからオオギナへメッセージを贈るコーナーが40分くらいあり、オオギナとの思い出のかけがえなさと大きな愛が伝わってきた。

オオギナボーカルの『嘘』と『京都』、長岡亮介みたいな声でかっこよかった。顔もかっこよくて声もかっこいいんかい。

ゲストとしてYOUR SONG IS GOODのサイトウ"JxJx"ジュンが参加していたのだが、ハマケンとジュンジュンが同じステージに立ってるのを見たら俺の中のスペシャボーイズが蘇ってしまい泣きそうになった…😭「オリジナル曲が『ダンボール肉まん』しかない時に京都にライブしに行って、その頃から『あいつによろしく』カバーしてたよね」みたいな話をしててエモすぎた…😭私の中学時代…

新加入のギタリストの初披露もあった。新メンバーの小金丸慧氏、めちゃ渋いギターを弾いていて熟練ぽさを感じたのだが、ライブ後に調べたら1991年生まれと知って若くて驚く。新メンバーを入れるとなって若い人を起用するのって代謝が良くて素敵だと思う。

Spotifyで当日のセトリのプレイリストが上がってたので貼っておきます。近年の在日ファンクの歌詞、"All We Need Is Understanding"を表現したものが多くてグッとくる。ハマケンもオオギナもこの地球の平和を本気で願ってるんだよ。

 

4月26日

30歳になった。前記事でお気持ち表明しています。

今夜はブギー・バック発売30周年記念ライブ『ぶぎ・ばく・べいびー』へ。友人に誘ってもらった。倍率が高そうだったが、思いがけず当選して観に行くことができた。小沢健二に対して曲は好きだけど人間的に気に入らねえとこあるなみたいな複雑な感情を抱いてはいるが、誕生日に友人とライブに行けるなんてあまりないことだろうし、単純にすごく嬉しかった。

ざっくり前半小沢健二、中盤スチャダラパー、後半二組一緒にやるという構成。

小沢健二の朗読やMCから「“今ここ”を大事に」というメッセージを受け取った。年を取るごとに「このメンツ このやり方」を続けるのは難しくなっていくもんなあ。

歌詞がほぼ『お料理行進曲』みたいな新曲もやっていた。いざ進めやキッチン。鶏むね肉には片栗粉。

『いちょう並木のセレナーデ』の時「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」みたいな気持ちになった。小沢健二の歌詞、今はここにいない大切だった人を描くのが上手すぎる。感傷を誘うのが上手い作詞家。I miss youという気持ちを描くのが上手い。

小沢健二はグレイテストショーマンだった(横山剣を観た時以来二度目の感覚)。『今夜はブギー・バック』のデモ音源をかけながらMCをしていて自然に「こんな曲だったよね」とか言ってブギーバックのリフを弾き始めた時そう思った。

でも「ブギー・バックのデモ音源はその当時付き合っていた彼女が寝ている横で録音したのでボーカルがボソボソしている」とか言っていて「コイツ…😥」と思った。

スチャダラパーパートではかせきさいだぁが出てきた時一気にぶち上がった。『Get up and dance』楽しすぎる。『ライツカメラアクション』も好きなので聴けて嬉しかった。

『ぶぎ・ばく・べいびー』は生で聴くと一層楽しかった。Boseも言ってたけどNHKホールでJ-WAVEのキャンペーンソングを演奏してるのが不思議。

 

終演後、一緒に行った友人たちから誕生日プレゼントをもらってとても嬉しかった。タローマンの本欲しかったし、SHISEIDOのリップすごく素敵だった。ハピネス。

友人が帰り際、「女の人は結婚したら仕事辞めちゃうから長期的なプロジェクトは任せられないよね」「会社の宣伝インスタは女の人がやった方がいいんじゃない」みたいな女性差別的発言をなんの疑いもなくピュアな姿勢でしてくる職場のおじさん(だけど音楽好きですごく話しやすい良い人)に悩んでいる話をしてくれてなんとも言えない気持ちになった。すごく良い人であっても価値観をアップデートする機会がない場合無自覚に差別をしてしまうんだと思うけど、すごく良い人相手に指摘するの気持ち的に負担だろうな。友人はそれは違うんじゃないですかと思った時に「それは違うんじゃないですか」ときちんと伝えているらしい。戦っていて偉すぎる。私だったら放っておいちゃうかも。見習いたい。

 

4月28日

自分の誕生日会を自主開催した。詳細はほか記事で書こうと思います。

60過ぎても趣味を謳歌している独身の叔母が「30歳からどんどん楽しくなったから楽しい30代を過ごしてね」と言っていてキュンとしたので楽しく過ごしたいです。

僕の生まれた日は いつもいつもこんな 日なたの若葉薫る風に乗って~

 

4月29日

家族に誕生日祝いに大森のマシャールでディナーをごちそうしてもらった。

前日に燃え尽きたので夕方までベッドから起き上がれなかったが、カレーを食べたら元気になった。カレーはすごい。

マシャールは数々の名店で腕をふるったカリスマシェフが手掛けるインド宮廷料理店なんだが、なぜそんなすごい店が大森にあるのかが本当に謎。イベントや料理教室などの取り組みも素晴らしいと思う。キネカ大森もインド映画の上映に力を入れているし、インドが大森を盛り上げてくれていると言っても過言ではないと思う。とにかくマシャールに食べに来てください。

テレビで何度も取り上げられているダムビリヤーニーを初めて食べた。こういった料理って大皿になりがちだけど、一人分の量も作ってくれるところがわかっているなあと信用度を上げてくれる。マトンビリヤニを選択したら肉塊がごろごろ入っていて美味い、そしてものすごく量が多い。持ち帰りもさせてもらえてありがたかった。ドリンクメニューも豊富で色々頼みたくなる。本当に素敵なお店だ…。

帰宅すると妹が誕生日ケーキを買ってきてくれていた。友人や家族の力を借りながら毎年のようにパステルのポムポムプリンコラボケーキを食べている。プリンっぽい見た目かつプリンっぽい味で美味しい。家族からの愛情を感じる良き日だった。