2024年2月

2月はネット上でトランス差別的な発言を何度か見かけて落ち込んだり、低気圧と寒暖差による際限ない鼻水とだるさに襲われたり、ウイルス性胃腸炎になったりと、結構ハードモードだった。でも遊びまくりました。ライブのチケットも買いまくったので未来が楽しみ。8月までに10本くらいライブ行く予定ある。

菊地成孔に突然爆ハマりして、YouTubeで『コロナ期における菊地成孔のスタジオライブ』見まくってた。キスの止め方、MIRROR BALLS、色悪、鉄の馬と女、ただの夏とか。菊地成孔への愛憎が高まってます。あの感じであの声であのパフォーマンスなのムカつく。DNA(だいっキライなのに愛してる)状態。

早すぎるけど今年のベストアルバムは柴田聡子の『Your Favorite Things』になりそう。発売されてから1日10周はしてる。

2月は愛憎で疲れたので3月は落ち着きたい…感情がいっぱいすぎた、もう少しアウトプットするとか知的活動するとか逆にまったく考えないとかに時間を使いたい。

 

2月1日

ファーストデー、すなわち映画が安い。映画館に行くしかない。

仕事を終えて新宿に向かう。数日前からラーメンが食べたくて仕方がなかったので麺屋 海神へ。あら炊き塩らぁめん へしこ焼きおにぎり付きを注文。淡麗スープの塩ラーメンしか愛せないのかもしれない。ここで糖質を摂りすぎたことがこの後命取りになる。

新宿ピカデリーで『レザボア・ドッグス デジタルリマスター版』を鑑賞。

基本、会話シーンと暴力シーンしかないので、暴力シーンが終わると同時に緊張の糸が切れ、序盤の会話シーンで少しうとうとしてしまった。ぜんぶ糖質のせい。自業自得。

人がたくさん死ぬのを観たらスカッとすると思っていたが、普通に「痛そ〜🥺」と思ってしまってストレスが溜まった。あと物語がやるせなさすぎて疲れた。ド平日の夜に観るものではなかった。

ガチガチのホモソ映画だけどかっこいいのはかっこいいよねと思いました。女性がほぼ出てこないのに、重要なトリガーを握っているのが女性なのは示唆的じゃないか。

ある曲が『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズでも流れてたけどオマージュだったんか!という気付き。

散々魅力的に描いてきた登場人物を酷い目に合わせるやつ、「鎌倉殿の13人で観たやつだ!」と思った。鎌倉殿って『レザボア・ドッグス』だったんですか?

にしても、新宿ピカデリーの予告の時に結婚式場の広告が2回も流れるのはいただけない。平日夜に『レザボア・ドッグス』観に来るような奴が結婚式挙げると思いますか?ターゲティング広告をしろよ。

 

2月2日

定時で無理矢理仕事を終え銀座へ。閉店間際の泰明庵でせりカレーそば(せりの青々しい爽やかさと肉の旨みが相乗効果を生み出しめちゃ美味い、そしてクソ熱い)を高速でたいらげる。私が食べている目の前で店員さんが帳簿をつけ始めたので、カレーが飛び散らないように細心の注意を払った。

ずっと公開を楽しみにしていた『ストップ・メイキング・センス 4Kレストア』をTOHOシネマズ日比谷のIMAXシアターで鑑賞。公開日に観に来られて本当に良かった。

想像よりもずっと良くて…ヤッッッッッバすぎる…4K映像もヤバいけどIMAXがマジヤバい。すぐそこで鳴ってるじゃん!てなる。グランドシネマサンシャインでもIMAXで観たい。

今までも5回くらい劇場で観てるから内容について何を言えばいいか最早わからないけど私のベストライブ映画です。私の中でベストを更新し続けていてすごい。特にThis Must Be the Place泣きそうだった…いつどんな状態の自分で観ても最高の映画だと思えるからありがたい。

本当は立って踊りながら観たいけど、もう知らねえ〜と思って座りながら最小限で踊った。上映後に拍手と歓声が起きて「だよな!!!」と思って自分も拍手した。

ほぼ満席で、白髪の年配男性が多めだったけど外国人とか客層は色々。普通に藤原ヒロシが観に来てて「(藤原ヒロシだ…!!)」となった。興奮冷めやらぬ中パンフレットを購入して帰宅。幸せだ〜

 

2月4日

早起きして下高井戸シネマで『ツィゴイネルワイゼン』を観た。

昨年ユーロスペースで『夢二』を観た時、上映後に撮影時のスタッフ3名が登壇するトークイベントがあって「浪漫三部作を観てはじめて清順を観たと言えるので、ぜひ観てくださいね」という趣旨のことを言っていたので観に来た。

映像は美しいんだけど、音のバランス(人物が遠いところにいるシーンなのに近くでしゃべってるみたいな音がする)が気持ち悪かった、古い映画だとマイクの性能的に仕方ないのか??

『夢二』がポップすぎて、比較すると単調に感じられてしまったけど、藤田敏八が…かっこよかった…声がいい…。好きなシーンは眼球舐めのシーンです。サンキューです。昔の樹木希林が思ったより樹木希林だった、樹木希林はずっと樹木希林。節分の翌日に観に行ったら豆まきのシーンがあって奇遇ですねと思った。下高井戸シネマ空調が鬼アツで死ぬかと思った…

レジの内側にかわワン(かわいいワンちゃん)がいるメイリーで魯肉飯を食べ胡椒餅をテイクアウトし、さらに小倉庵でたい焼きを買って帰った。普段あまり下高井戸来ないから欲張ってしまったけど全部美味しかった、また行きたい。

夜は上の妹の誕生日祝いで自宅でピザとケーキを食べた。ドミノピザ安すぎないか???ありがとうドミノピザ。

 

下高井戸への行き帰りで柴田聡子の『素直』の歌詞を初めてちゃんと眺めてみたら、かけがえのない人との別れ(死別?)について描かれているっぽいことに気付いて感情生命体(頭の中が心でいっぱいになっている状態)になってしまった。

その声でなくちゃ、その耳でなくちゃいけないってこと、ありますよね…一人でいる時に特別なことが起きたら「あー今あの友達が隣にいたら盛り上がっただろうな」って思ったり。か、かけがえがなさすぎる(泣)。暑い夏の台風の夜、鉛色の服を着たその人は水底に沈んでしまったのかな。日差しを浴びる度、もう会えないその人の目が青空から自分を見つめてくれているように感じていたのかな。いや…さすがにかけがえなさすぎる(泣)。

あとメロディもほぼ繰り返しが無くて、別れを受容する時系列を表しているようですごい。映画的な構成を感じる。「たった一度歌ってくれた〜」のところは回想シーンっぽいドリーミーさがあって。声も曲もいいのに、歌詞もこの描き切りようって、畏怖すら感じる。去年バンドセットでのライブを観るまでは理解しきれていなかった柴田聡子のすごさをここのところ改めて痛感していてアルバムも楽しみ。

 

2月8日

IMAX上映が2週間限定なので早くもう一度観ねばと思い、グランドシネマサンシャイン池袋で2回目の『ストップ・メイキング・センス 4Kレストア』鑑賞。

グラシネ初めて来た!スクリーンでかくて入った瞬間めちゃアガる〜!IMAXは日比谷の方が音の聴こえ方が好みだったけど楽しいことに変わりなし。

うすうす勘づいていたけど平日夜は疲れていて映画にあまり集中できない😇でも週末にまとめて観るのも疲れるし名画座だとそもそも土日はスケジュール的に観たいものが上映してないとかあって映画観るの難しすぎませんか?みんなどうやって映画を観ているんだ…

立喰さくら寿司でサッと食べて帰った。マジで最高の寿司屋なので是非行ってみてください。鉄火巻が美味かった〜

 

2月9日

妹に誘われて滝音×マユリカの『夢夢夢らいぶ』へ。一緒に行くはずだった友人が来れなくなったそうで私にチケット譲ってくれた✌️

最近妹がマユリカにハマっていて、うなげろりん!!でおすすめの回を訊いたら初手で『オセロの駒』を勧めてきてお前大丈夫か?と思った。

Aマッソ村上が体調不良のため代打でZAZYが出ていたんだが、存在がめでたすぎて視界に入る度体温がちょっと上がった。

お笑いライブあまり来ないから、こういうところでやってウケたゲームをラヴィットで紹介しているのか〜!と気付き謎の感動があった。ルール説明の段階で全然面白くなる予感がしないゲームがやってみたらめちゃくちゃ面白くなるの、芸人さんてスゲ〜!と思った。

ルミネtheよしもと、今後やるイベントのポスターがいっぱい貼ってあるんだけど、佐久間一行ロバート秋山のイベントが気になりすぎた…また来たい。

 

2月10日

今年は寿司職人として頑張っていきたいなと思っていたので、かっぱ橋に飯切(シャリを作る時に使う木の桶)を買いに行った。

サイズに迷ったため店員さんに4人家族であることを伝えたところ、「お子さんまだ小さいですよね?でしたら…」と2人の子どもがいる夫婦の家庭を想定した会話が進んでしまった。訂正する手間を惜しんだ結果、「小学生くらいですか?何歳と何歳ですか?😊」と聞かれ、もごもごしちゃって情けなかった。

こういう時すぐに「いや大人4人です」と正直に言うか「上の子が今年小学校で〜」とかすらすら嘘をつける人になりたかった。コミュニケーションコストを払うのを億劫がってしまう癖があって、「いや、違くて〜」が言えない人間…

飯切が入ったでかい袋を抱えながら『哀れなるものたち』を観に行く。

前評判が良くて期待して行ったけど、美術も音楽もストーリーも素晴らしく、観に行って良かった。ダンカンバカヤロー。エマ・ストーンの演技も素晴らしい。

男性の言動に反発して生きてきた人生だったので主人公にかなり共鳴した。おばあちゃんカッコイー映画でもあるので、カッコイー年配女性を見て人生の指標にしたい方にもおすすめしたい。

最高だなと思ったけど、男性はどう思うのか感想が気になる。

スチームパンク的な世界観で全体的にファンタジーな作りだけど、残念なことにこの映画で一番ファンタジーな存在はマックスなんですよね…あんなに愛と理解のある都合のいい男性はこの世に存在しません。無念。さようなら…

「3回こすっただけでイッちゃって嫌だった〜」みたいなセリフを聞いた時、「持久力ないと恋愛関係にある人とセックスする時プレッシャーになって大変そう…」と早漏男性になぜか感情移入する事故が起きた。性生活に課題がある人にとって性風俗って救いにもなるのだろうな〜と最近思う。

 

2月11日

友人3人と原宿で遊ぶ。Jennifer Seven Old School Burger Shopでジェニファーセブンチーズバーガーとバナナスプリットを食べて満腹になった。付け合わせのスイートポテトフライが絶品。テイクアウトしたキャロットケーキを含めすべてすごく美味しかった。

内装がアメリカンでかわいいのだが、一つだけラース・フォン・トリアーぽい世界観の羊の絵が飾ってあって友人がやたら怖がっていたのが面白かった。

自分の誕生日会を計画中(というか夢想中)だと話したら「手伝うよ〜!」と言ってくれて嬉しかった。人に何かを頼むのがものすごく苦手なので依頼の仕方から学んでいきたい。

食後、根津美術館に行って展示を観たり庭園を散策したりした。展示内容は『魅惑の朝鮮陶磁&謎解き奥高麗茶碗』と激シブ。

私にはまだ陶器や茶碗を見て「いいものですね〜」とか言える感性が無かった。小さい展示室にあった雛人形シルバニアファミリー的でかわいくて友人たちと盛り上がった。根津美術館は都会のど真ん中にあるのに庭園がめちゃくちゃ広くて見応えがあり、写真を撮りあいながら隅から隅まで歩き回ってハンバーガーを消化した。

疲れた、休みたい、もっと話がしたい、甘いものが食べたい、といった声が上がり、CICADAに入る。周りがプールのようになっているやたらラグジュアリーなソファ席でチーズケーキを食べた。グルメな友人から「チーズバーガーとクリームチーズが乗ったキャロットケーキとチーズケーキを頼んでいるということは、チーズが好きなの?」と古畑任三郎のような名推理を繰り出されてチーズ好きを自白した。

帰りがけスーパーでネタを仕入れ、前日に購入した飯切を使って自家製握り寿司を家族に振舞った。ビギナーズラックだと思うが、刺身の柵を上手に切ることができて普通に美味い寿司ができた。寿司作りのために買った赤酢もいい仕事をしている。ワサビや酢はもっと効かせた方が良さそうだし、もっと固めに握っても良さそう、あとネタの鮮度にこだわればもっといいものになりそう…など改善すべき点も見られたが概ね満足。妹からも「家族にいて欲しい人材はネイリストと寿司職人」と喜びのコメントをもらった。今後も修行に精を出したい。

 

2月13日

私が敬愛するDIVAのゆっきゅんと、その友達で作家の柚木麻子さんがトークイベントをやるということで、ヒューマントラストシネマ有楽町で『テルマ&ルイーズ』を鑑賞。

最高の映画だった…中高生の時に『ゴールデンスランバー』を読んで以来ずっと思ってるけど、「痴漢は死ね」なんですよね〜。不愉快な野郎共をどんどん破壊していく様が痛快だった。強盗シーンと爆発シーンがおもろすぎる。車高が低くって本当に良かった(冬が寒くって本当に良かった)。

レザボア・ドッグス』と被っているキャストがいて、同時代の作品を続けて観るのいいなと思った。ハーヴェイ・カイテルは人情に厚いおじさんの説得力がありすぎるし、マイケル・マドセンはかっこよすぎないか?

ルイーズがずっとかっこよくてこんなのは惚れてまうよ。「君を幸せにしたい」っていうプロポーズに「私今幸せだよ」って断るの良すぎた…結婚だけが幸せじゃないですしね、ていうかこれが1991年の作品なの信じられん、エバーグリーンすぎる😭

トークイベントはほとんど漫談で終始笑えた。「メイジ・ザ・キャッツアイで紀香が急に消えたと思いきや高く舞い上がった」って話ほかでは聞けないでしょ。

  • 女性が脇役を含めてきちんと人間として描かれていて女を嫌に描くシーンが無い
  • 乗り物が自動車であることの必要性(主人公の二人ともが運転できて、自分でハンドルを切って自分で進めていく=自分で自分の人生を進めていくことを示唆している)
  • 色んなものが壊れていくけど、2人の車は壊れない
  • 友達2人で観に来るのが絶対いい
    みたいな話が良かった…。

ゆっきゅんの服(ターコイズブルータートルネックと豹柄パンツ)と私の着てきた服(ロイヤルブルーのハイネックとダルメシアン柄スカート)が似てて、寄せて良かった〜と自己満足した。

ゆっきゅんの顔を見たら「これはファミレスに行かなくてはならないのでは?」と思いサイゼリヤに直行。案内されたのがドリンクバーの真ん前という神席でテンションが上がった。サイゼリヤが異常に好きだ…

 

2月14日

浪漫三部作をすべて観るために再び下高井戸シネマを訪れ『陽炎座』を鑑賞。

正直なんかつまらん…と思って観ていたが、クライマックスのカタルシスがすごかった。イクラ丼みたい!

松田優作の身体性を楽しむ映画だなと感じた、松田優作がとにかくかっこよくて、股下が3mくらいある。やっぱり三部作では『夢二』が一番好きだ…ほかの清順作品も観たい。

平日に2夜連続で映画を観に行って疲れが溜まっていたのか、翌日尋常ではない腹痛に襲われた。

 

2月17日

2日前にウイルス性胃腸炎を発症したが、医者から処方してもらった薬と気合いで無理矢理治した。

ランチは家族と有楽町あけぼのでカツ丼を食べた。前日までほとんどゼリーやお粥しか食べていなかったから食べ切れるか不安だったが大丈夫だった。気合い。

あけぼの大好き。お店の人の働きぶりがスムーズかつ丁寧でやさしくて好きすぎるし、カツ丼も美味しすぎる。お新香もそれぞれ個性のある三種が盛り合わせてあって細部まで心遣いが見えて最高。空気階段とかシソンヌとか芸人のサインがたくさん飾ってあるのもいい。ニッポン放送帰りに来たりするのかな?

夜は3度目の『ストップ・メイキング・センス』鑑賞。『アメリカン・ユートピア』と2本連続での強制スタンディング上映だった。病み上がりのくせに最前列で踊りまくって筋肉痛必至だった。年齢層が高いからか思ったよりおとなしいお客さんが多かったが、同じく最前列にいた3人組は『アメリカン・ユートピア』の演者のコスプレをして脳みそのレプリカなどたくさん小道具を持ってきていて熱量がすごかった。何をどう使うべきかわからず小道具は持っていかなかったけど、ペンライトやエッグシェイカーみたいなものを持っていけば良かったのかも。応援上映の類って鑑賞者の創造性を試されるよね…

 

2月21日

松屋で久しぶりにシュクメルリ定食をかちこんで、新宿武蔵野館に行って『熱のあとに』を観た。

新宿ホスト殺人未遂事件にインスパイアされた作品ということで気になっていた。

愛って何かね…という気分になる映画だった。木竜麻生って底知れない役が本当に似合うな〜!『わたし達はおとな』の時も最悪な気持ちにさせてくれてサンキュ、という感じだった。橋本愛や水上恒司など朝ドラに出るような爽やかな俳優陣が主要人物を演じていて絶妙なキャスティングだなと思った。

上映後、脚本のイ・ナウォンさんと山本英監督のトーク&ティーチイン(レポートが上がっていたよ)があった。人物造形のためにサブテキストをたくさん書いたとお話していて、実際に朗読してくれた。映画作りってこういうこともするのか〜と勉強になった。

韓国出身の脚本家が「幼少期から北朝鮮との戦争が起きるんじゃないかという不安がずっとあり、同じ言葉を喋っているのに戦争が起きるということは、果たして言葉とは万能なのだろうかと思った。言葉は相手を変えていこうとする側面があり、相手を変えようとするのは暴力的な行為だが、見つめ合うのは相手から受け取る行為だと思った」といった話をしていて、実感を伴った言葉だな…と考えさせられた。

ちょっと関係ないんだが、石井ゆかりさんの2024年の占いの文章を読んだ時に「理性や科学は万能か?理性や科学によって戦争は無くせる?」と疑問に思ったのを思い出した。

 

2月23日

知人と会い、タロット占いをさせてもらった。

昨年久しぶりにお会いした時に私がタロット占いを始めたのを知ってくれ、「占ってくれませんか」と声を掛けてくれたのがきっかけ。

サイゼリヤの隅っこで天使に見守られながら、気になる絵柄のカードを選んでもらったり、ケルト十字スプレッドを使ったりして占いをさせてもらった。

話を聞きながらカードの解釈をしていたらセラピーのようになってきて、結果的に7時間くらいサイゼにいた。学生の時でもこんなにサイゼにいたことはない。

タロット占いをやっていると「え〜?この位置にこのカードが出ているけどどう解釈すればいいんだ…」とモヤりまくることも多いが、今回は相手の状況と照らし合わせてカードを解釈することができた気がする。この日のためにタロットの本を買い足して研鑽を積んでいた甲斐があった。

前日に練習がてら妹の直近の運勢をケルト十字で占わせてもらったら、未来の位置に魔術師、望み・恐れの位置に世界、結果の位置に愚者が出て、こんなすごい結果ある?というような出方で「スタートにぴったりの時期。なんにも考えなくても上手くいく」みたいな捻りのない回答しかできなかったんだけど、翌日仕事でありえんくらい良いことがあったらしく「占い当たってたよ〜♪」と報告してくれた。嬉しい。手応え。

 

2月24日

堂島孝平生誕フェス -2024-』をアーカイブ配信で観た。友人も現地に行っていてすごく気になっていたライブ。

堂島孝平さん、最高…もうずっと堂島くんがかわいくてかっこよくてアイドルでしかなかった。お誕生日おめでたすぎる。昨日ちょうどカラオケでバイバイ・ブルース歌ってたから、セトリに入ってて私信かと思った。真城めぐみさん素晴らしい、真城めぐみさんになりてえ〜

知ってる曲もちょこちょこあるくらいの知識で観たにも関わらずすべてが良すぎて、好きな曲がたくさんできた。銀色クリアデイズが耳から離れない。

お祝いゲストの竹内朱莉さんもかわいくてカラッとした感じの人で素敵だった。贅沢に使っているというか遊びすぎた演出だったけど楽しかった。

堂島孝平さんのライブやMCを初めて見たが、藤井隆のと感じが似ている。宙に舞う演出を観てるとき、藤井隆のライブで徳井義実がポールダンスしていたのを思い出した。SLENDERIE RECORD10周年ライブには堂島くん出ないのだろうか?いつぞやピューロランドで観たライブのように藤井隆堂島孝平が並んでステージに立っているところがまた見たい…

 

2月25日

遠方に住んでいる友人が東京に来ていたのでランチ。いつも時間作ってもらっていてありがたい!

話した中で書ける内容は「“あなたはすぐに写真を撮りたがる”ってリベンジポルノのこと?」くらいであとは言えないことしかない。適度に理性から解放される時間を持ちたいものです。品川のオーバカナルにロマンスグレーをおかっぱにした二次元キャラみたいな店員さんいて最高でした。

友人と別れて東京都現代美術館に移動し、トークイベント『クロストーク 市原えつこ×小沢剛』を観に行った。

市原さんは東京藝術大学大学院に在学中で、その指導教官がアーティストでもある小沢剛さん、という関係性。前半は市原さんのこれまでの作品と今後制作予定の作品についてプレゼンし、後半はそれを受けて小沢さんに制作相談及びフィードバックをもらうという構成だった。

昨年Twitterで市原さんの存在を知って「なんて変な人なんだ…」と心を掴まれたばかりだったので、市原さんのこれまでのキャリアを詳しく知れてとても面白かった。

小沢さんからの講評を聞いていると、学生時代にゼミの教授から指導を受けている時の緊張感が蘇ってきてゾワゾワした。しかし、作品テーマの明確化を促したり、制作の意義は何なんのか、これらを見せて鑑賞者にどうなってほしいのか?といった問い掛けをしたりと指摘が鋭くて、アーティストが作品を作る過程での視点が垣間見えた。小沢さんが「要素がうるさすぎる。思い付いたものの7割は捨てるべき。捨てたものは次の作品に使えばいい」といった話をしていて身につまされた。

イベント後に『シナジー、創造と生成のあいだ』展も鑑賞。開催挨拶を人間が書いたものと生成AIが出力したものの2種類展示したりしていてコンセプトが興味深い。市原さんの作品も楽しんだが、後藤映則さんの作品(3Dプリンタと光を使ったオブジェ)と花形慎さんの作品(身体の目ではない位置にカメラ、目にヘッドマウントディスプレイを装着して視覚の位置を変え、人の動きの再構築を試みる)が凄くてかなり衝撃だった。

前日に堂島孝平生誕フェスで拝見していた竹内朱莉さんの作品も無料で観覧できるスペースに展示してあってセレンディピティ感じた。

展示を観た後も少し時間があったので、『MOTアニュアル×デヴィエーションゲーム』というトークイベントも途中から覗いていった。

木原共さんという、AIを利用した作品を作るメディアアーティストでありゲーム作家でもある方がメインで話していた。「自動車の自動運転に採用されているAIカメラに人間だと認識されないようにしながらゴールまで辿り着いたらクリアできるゲーム」、「過去5年間に自分が経験したことをAIに読み込ませ、今後有り得る自分の未来の分岐を出力してくれる日記」など面白い作品をたくさん手掛けているようだった。もっと詳しく知りたい、最初からトーク聞けていたらな…と後悔。

明和電機土佐信道社長も登壇していて、作品を販売することについて「制作にガチになればなるほど、コアなものが出来上がりがちなことをどうにかしたかった。販売するならB級感が大事。ヤンキーにも買ってもらわないといけない。普及させる事とやりたい事のバランスを考える必要がある」といった話をしており、土佐さんってひょうきんなイメージだったけどアートを販売することを第一線でやってきたすごい人なんだなあと感銘を受けた。

AIが老害化する可能性がある話(人間が作ったものを読み込ませるとAIが馬鹿になっちゃうらしい)なども面白かったし、「決断自体はAIに任せてはいけない、官僚が全部コンサルに任せていることなども危惧すべき」といった言葉も「AIもタロットと一緒で可能性の提示をしてくれるものだなあ〜」と思って興味深かった。

夜はもうすぐワーキングホリデーに行く、大学時代ゼミ同期だった友人の送別会に参加。恩師(50代男性)も来ていたんだけど爪の形が美しくつやつやで「どこでケアしてるんですか!?」と聞きたくなった(聞かなかった)。誰か代わりに聞いて…。