2024年3月

今月はかなりキツい胃腸炎になり、体重が2キロほど減って人生最軽量級に痩せた。もう元に戻ったが。体感や見た目ではそんな感じはしなかったので、恐らく筋肉がごっそり落ちたんだと思う。幼児体型に拍車がかかり、身体からどんどん年齢と性別が消えていっている。このまま年齢も性別も無くなって、早く脳みそだけになりたい。その前にガリガリに痩せてパンクバンドを始めたい。女の体であることに不満は無いけど男の体も欲しい。皆さんはどうですか?突然問うてすみません。

 

有史以来みんなそうだろ…と言われそうですが自分の中で音楽が流行っているなと感じる。今月毎週何かしらの音楽イベントに行ったり配信を観たりしていて、その予習や反芻でずっと音楽を聴いていて忙しない感覚があった。そしてその傾向が6月初旬まで続きそう。去年から躁状態でライブに行く予定を立てまくっているので、1回体調を崩してペースダウンできて良かったのかもしれない。来月はイベントを主催するので気合を入れていきたい。

 

3月2日

御徒町の老酒舗で、昼食に漬物炒めの混ぜそばを食べる。発酵白菜系の酸味とパンチのある味わいを期待していたが、想像していたよりやさしい味で呑んだ後の〆に良さそう。

隣のお客さんが「何見ても興味深いねん、わたし…」と言いながら壁中のメニューを眺めていて最高だった。

上野まで歩き、東京都美術館で『印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵』を鑑賞。

ヨーロッパの印象派はしめっぽいけどアメリカのものはカラッとして雄大でかっこよく、かなり好感を持った。これぞアメリカ!という感じ。黒田清輝藤島武二など日本の画家の作品も展示されていて興味深い。

特に気に入ったのはフランク・ウェストン・ベンソン『ソリティアをする少女』(ネット上でソリティアをやりすぎてアナログでもできるものであることを忘れていた)、エドマンド・チャールズ・ターベル『ヴェネツィアン・ブラインド』(ハッとするような女性の白い背中と陰影が美しい)、ロヴィス・コリント『鏡の前』(作者が脳卒中で手が不自由になった後の作品で爽やかな色彩の中に気迫を感じる)です。

ウィンスロー・ホーマーの『冬の海岸』を観た親子連れが「日本海…」とつぶやいていて笑ってしまった。でも本当に日本海アメリカの絵なはずなのに。海はつながってるってことだろうか。いい展示、おすすめです。

恵比寿へ移動し、LIQUIDROOMに柴田聡子の『Your Favorite Things』レコ発ライブを観に行く。

開場前に気持ちが高まりすぎて物販で久しぶりにジャニーズ以外のCDを買った。SynergyのTシャツも買って購入特典のポスターももらってしまった。

もう踊るしかないのでドリンクチケットはビールに替えてもらった。久しぶりに来たし、いつも水をもらうから知らなかったけど、LIQUIDROOMのビールが缶のバドワイザーなの好きすぎる。

客入れBGMでウルフルズの『暴れだす』とか岩崎宏美の『未来』がかかっていて、「なんで?変すぎないか選曲?」と思った。後日ラジオで披露していた柴田聡子カバーバージョンの『未来』は原曲の凄みが薄れて軽快で良かったです。

開演前にセルフライナーノーツを読んでたんだけど、「全員初めて来た海だった」のとこ詩的すぎる。歌詞じゃん。あと友人への気持ちが激重感情で面白い。『うつむき』の「じいちゃんばあちゃん」のとこ好きだなーと思ってたから、本人もポイントだと思っていたのなんか嬉しい。

アルバムが世紀の名盤なのでライブも言わずもがな良かった。終盤に『ぼちぼち銀河』と共にミラーボールが光り出したところが最も神がかって見えて漏らすかと思った。既存曲のブチアゲ度が高すぎて、新曲群もこの域に達したらどうなっちゃうんだ〜!?と期待と当惑でいっぱいになった。新曲のチルい曲も、音源よりも明るい印象を受け、ライブならではの良さがあった。柴田聡子の歌唱って明るい。

『ワンコロメーター』の後にフロアが盛り上がりすぎてお客さんが「すごい!」と叫んだら、柴田聡子が「私も使おう!すごい!嬉しい!やったー!」って言ってて最高の女だった。MCで「レッチリが好きなんですが、ギターの岡田さんがリハで時々弾いてたからという理由でBGMにレッチリの『Under the Bridge』掛けました〜」と話した後に小声で『By the Way』歌ってたところもウケた。

 

3月8日

昨年暮れあたりに「民生、どうしてるかな。最近どんなライブやってるのかな…」と元彼に未練タラタラの女みたいな思考がよぎり、ユニコーンのツアーのチケットを申し込んだ。

いざライブが近づいたら、前週に柴田聡子の素晴らしすぎるライブに行ってなかなか余韻が消えず切り替えできなかった上にライブの数日前に胃腸炎にかかって体調はボロボロ。かなりバッドコンディションで向かう羽目になった。とは言え「全席指定だし立っていられなかったら座って観てればいいか〜」と楽観的に考えて会場へ。結果楽しかった。体調管理をもう少し頑張りたい。

ユニコーンのライブめちゃくちゃ久しぶりに来たけど、記憶と何も変わっていなくてウケた。「川西さんてこんなに歌上手かったっけ?」くらい。川西さん若々しいな…。テッシーのギターテクは相変わらずイカれていた。EBIさんは面白さに磨きがかかっていて眩しかった。動くワンチャンのぬいぐるみと遊ぶ民生があざとかった。民生を観ると「結局この世の中に奥田民生よりかっこいい人っていないもんね…」という気持ちになる。私の中では阿部義晴は阿部Bだけど、今はABEDON表記だもんね…と思っていたら「阿部Bさーん!」と叫んでる人が居て同士を見つけた気分だった。

『与える男』が聴けたのが一番嬉しかった。『大迷惑』からの『すばらしい日々』、エモ〜。最後民生とテッシーが並んでギター弾くとこがエモい。

ユニコーンを観ていると、年を取るってなんて素敵なことだろうと思う。ライブのテンションはユルユルだけどちゃんとかっこいい。年を取らないと辿り着けない境地なのでは。40過ぎて再結成してくれて本当に良かった。

2010年のライジングサン、アーステントで奥田民生を観ていた時に「民生〜!お金払うから抱いて〜!」と恥ずかしげもなく叫んでいた女性、元気だろうか。わたしも本当にそう思う。

 

3月10日

友人A宅に友人Bと遊びに行き、タロット占いをしたり一緒に寿司を握ったりする会を行った。友人Aは10年来のすごく仲がいい友達、友人Bは共通の友達。久しぶりに3人で遊んだ。

仕事と恋愛についてで各人2回、くまタロット10枚引きと、最近購入した寿司タロット1枚引きで占った。10枚引きのすべての回で3枚ずつぐらい大アルカナ(人生の転機を表すカード、わりとレア)が出てきてこの世の春が来てるぞ〜!とやたらめでたい気持ちに。

友人Aとその恋人の関係を占ったら、恋人から見た友人はどんな感じかを表す位置に「太陽」が出た。「あなたがどんなに不安になっても、恋人にとってあなたは太陽なので万事大丈夫です」と伝えた。グッとくる結果。

友人の恋模様を聞くのが好きで友人Aにもよく「最近ラブリーなことあった?」と聞くんだが、同棲しているため特別なことがなくてもエブリタイムラブリーらしい。最高すぎる。世界中がしあわせになれ…

話の流れで私が「“好きな人と付き合いたい”とあまり思わない、相手が自分を好きかどうかは自分の感情に関係ない、相手が誰かと付き合っていても別にいい」と言ったら2人とも「無理だ〜絶対嫉妬しちゃう」と言っていた。みんな嫉妬心とかあるのか…当たり前か…。独占欲ってよく言うけど、人ひとり自分のものになっちゃったら持て余さないのだろうかといつも思う。

友人Bから「人を好きになったことある?」「依存しなさそうだし依存されなさそう」といぶかしがられ、女子高時代にヤキモチやきな2人の友人の間で板挟みになり、一方を泣きながら突っぱね、もう一方の横っ面をグーで殴った最低な過去を思い出した。めちゃくちゃ反省してる。泣きながら突っぱねた子は気まずすぎて絶交状態だけど殴った子は結婚式にも呼んでくれたし今でも時々連絡取り合ってくれる。よく許してくれたな…人間関係難しい。

友人Aからは「以前から人間関係がドライなイメージ」といった趣旨のことを言われ、アッバレてる…と思った。就活中に他己分析をしてもらった時、友人Aともうひとり仲のいい友達から「意外と頑固」と書かれていて、改めて自分の頑固さを思い知らされた経験を反芻した。友達ってしっかり向き合っていると自分のことをすごくよくわかってくれて本当にありがたいなと思う。

寿司は握り方を簡単に2人に教えて、あとは思い思いに握ってもらった。私がまだ胃腸炎から全快していなかったので、鮪だけ2人で食べてもらい、あとは玉子やきゅうり、納豆などなまもの以外のネタを中心に作り一緒に食べてくれて愛情を感じた。

カニかまを海苔で巻いてなんとなく寿司っぽいものを作った時、「君たちはどう握るか」という発言が生まれた。「自分の踊り方で踊ればいいんだよ」ならぬ「自分の握り方で握ればいいんだよ」ということなのかもしれない。

2人とも「自分で握った寿司ってこんなに美味しいんだ!」と驚喜しており、なんだか誇らしい気持ちに。寿司を家庭料理にしたい。

本日の寿司の学びは、玉子寿司はたとえネタが大きくても、シャリを大きくしてはいけないということ。なぜなら一口で食べられなくて窒息するから。

寿司を食べながら、前々から友人Aと話していた「パンクバンドをやろう」という話題になった。友人Bも、楽器未経験だがマリンバで立候補してくれた。そのうちアコースティックパンクバンドが爆誕するかもしれない。

節々で友情の尊さを感じた良き日だった。𝑳‌𝑶‌𝑽‌𝑬

 

3月11日

DOMMUNEの『セカンド・スパンクハッピー・レトロスペクティヴ・前夜祭』を鑑賞。

自称「鈴木清順のコスプレ」をした菊地成孔が登場して興奮した。私も歳とったらアイコニックな格好して煙に巻きたい。

とにかく長いトーク部分で印象に残った発言は以下。

「共産制(全員が曲を作る)がバンドが長持ちさせるコツ。スパンクハッピーは共産制(第1期)から独裁制(第2期)へ移行した」

スパンクハッピーは“メンヘラ”という言葉の流行に間に合わなかった(存在が早すぎた)」

「恋してる人が正常だったらおかしくないですか?恋してる人はみんなメンヘラ。良性転移(恋)は発狂に近い。純粋恋愛は気狂い」

アーバンギャルドのよこたんが菊地成孔に自作曲の作詞を依頼する際、スパンクハッピーの曲を何曲かリファレンスとして送って「これみたいにしてください」と言ったらしい。美容室?

ゆっきゅんが電影と少年CQとして活動するにあたり、スパンクハッピーピチカート・ファイヴアーバンギャルドを見て「(独特な動きをする男性と綺麗な女性という組み合わせが)ひとつの見やすい形なんだって安心した」と言っていて興味深かった。

長いこと「アイドルをプロデュースしたい」という気持ちがあって、大学生の時も「アイドル文化研究会」と称して曲を作って後輩の女の子に歌わせたりしていたんだけど、おじさんをアイドルにするのもアリだなと気付いた。おじさんが歌って踊ったっていいわけですよね、世界から受け入れられるかどうかは別として。

DOMMUNEトークでも触れられていたスパンクハッピー二期のfanzine、『Fanatique Zine』が配信翌日に届いた。20代の気合いが入ったジンスタが制作したもので、めちゃくちゃ美しく熱のこもった作品。インスタ↓プロフィール欄のリンクから申し込めば無料で届けてもらえる。

https://www.instagram.com/_04191773_?igsh=MXgwc3doa3FoeWo3ag==

このzineで取り上げられている2001年のインタビューで菊地成孔が「不景気な時代には圧倒的な歌唱力が必要なの。金がなく絶望的な時に音痴の歌なんて絶対ファックですよね。」と発言しており、まさに現代だな…と膝を打った。

 

3月14日

職場の方数人と一緒に、産休中の上司とそのお子さんに会いに産後ケア施設に伺った。港区内にある施設はホテルのように豪華で清潔だった。23区に住んでいると助成金が下りるため、通常1泊4万円くらいの施設に1泊3,000円程度で泊まることができるらしい。全く縁のない話だから、こういった場で情報を得られるのはありがたい。自分が子供を持つかどうかはともかく、子供を持っている友人の話が少しでもわかるよう、こうした話題についてもきちんと知っておきたい。

会いに行った上司は赤痢や冬野梅子作品の話ができる博識でユーモアがあり仕事のできる方で、できるならば一日でも早く職場に戻ってきていただきたい。早く突然会話の途中でペニオクの話とか切り出してほしい。が、実際にお子さんと対面すると上司のプライベートへの解像度が上がり、とてもじゃないがそんな甘えたことは言えないなと思った。どう考えても育児に専念していただくべき時だった…。

職場では産休に入ったり産休から戻ってきたりする方が多く、そんな会話の流れで「順番的に次の次くらいに産休に入られますかね〜😊」みたいなことを言われて少々モヤっとしてしまった。女は産む機械じゃねえぞ👊しかしこんなことでいちいちモヤモヤしていてはサバイブできねえ👊歯を食いしばれ👊

解散し、せっかく近くまで来たので、夕食は広尾のアラビアレストラン ゼノビアに入店し、クスクスタジンを注文。リゾットみたいなものなので胃腸炎上がりでもギリギリ食べられそうなメニューだった。スパイスが効いていてすこしだけからい。イモと豆の滋味深さと、トマトスープを吸ったクスクスの旨みがたまりません。美味しかった。おすすめします。『見取り図の東京安くてウマくて○○な店』のステッカーもしっかり確認してから退店した。

 

3月16日

ストリップ劇場に初めて行ったのは二十歳の頃で、ストリップを観に行くのが趣味な大学の友人の勧めがきっかけだった。その頃にファンになった、あらきまいさんという踊り子さんが5月で引退してしまうと聞き、新宿ニューアートへあらきさんに会いに行った。

数年ぶりに観たあらきさんはとても素敵だった。10年前初めて観た時も素敵だったし、今日も素敵だった。たぶん今日初めて出会っていても好きになっていたと思う。踊る姿を観ながらちょっと泣きそうだった。綺麗だった。美以外のなにものでもなかった…

ストリップではショーの後に撮影タイム(チェキ会みたいなやつ)があるのだが、写真を撮る時に緊張しすぎて、大体わかっているのに「初めて来ました」とか嘘をついて写真の受け取り方の説明を要求してしまった。あらきさんが「服かわいいね」と褒めてくださり、テンパって「あらきさんがいちばんかわいいです…」と返答するキモオタムーブをかましてしまった。

推しに認知されたくないタイプのオタクだから接触イベントはほぼ行ったことがないんだけど、接触イベントに参加できる皆さんはどういう心構えで行っているんだろう…緊張に耐えられなさすぎる。みんなも「アッアッ」で終了、みたいな感じなのだろうか…?

2回目公演でチップを渡す際も、手足が震え、時の流れがスローになって何も聞こえなくなり、まともに顔も見れなくて、何か声を掛けてくれたのになんて言ってくれたのか覚えることもできなくて、もうお会いできないかと思うと涙が溢れてきて、「アッ…これが恋…」と悟った…

今回は東洋ショー興業で、大阪の東洋ショー劇場の踊り子さんが出演する週だった。ほかの踊り子さんも魅力的な方ばかりだった。

伊東紅蘭さんはオープンショーの時「マンパワー!!」と叫びながらポーズを決めていて景気が良すぎた。女性器信仰の奇祭っぽかった。挨拶の「よろしくらん!」がウータン・クランみたいな響きでいい。あとで聞いたところによると沖縄出身らしいのだが、ショーの最中に三線島唄の弾き語りを始めて斬新で笑いそうになった。ちょっと伴奏と演奏の音がズレてたから中音を上げてあげたほうがいいと思う。

上野綾さんが撮影タイムが終わった時に「嫌いな体位は騎乗位です。理由はめんどくさいからです。ありがとうございました〜」と言ってハケていって笑いをとっていたのが印象に残った。

岡村和義ポッドキャストで毎回終盤のお便りを募るタイミングでせっちゃんが「得意な体位などを教えてください」と言うんだけど、ファンから「好きな体位と得意な体位は違いますよね」というコメントがついていたことを思い出す。女性で頑張り甲斐のある体位って限られてきそうだし、「騎乗位が嫌いだけど得意」という場合もあるだろうな、嫌いだけど得意なことって、しんどいよな…みたいなことを考えた。なんの話ですか???

劇場を出て青葉に行き、『恋は負け認めなきゃ勝てない』よろしく「新宿でルーローハン 一人で食べてる」を実行。ゆっきゅんが以前ここで食べていたのだが、店外のメニュー表にルーローハンが無くて「マジでここで食えんのか?」と3分くらい逡巡してから入店した。ルーローハンはあります。

大して観に行っていなかったファンとも言えないようなファンのくせに、「十年!君のこと想った」の歌詞にあらきさん引退に対する自分の心象を重ねてうるうるしてしまって情緒大丈夫?って感じだった。泣きながらご飯食べたことある人は、生きていけます!

 

3月17日

中目黒の『禁断果実』に朝ごはんを食べに行った。店内に空席があったのでイートインで食べられたが、私が行った10時頃は普段満席なのでラッキーですよと店員さんに教えてもらった。わーい☆

エルビスとチャイを注文。昔からエルヴィスサンドのピーナッツバター、バナナ、ベーコンというギルティな組み合わせに強い憧れがあって食べたいな〜と思っていたので、その期待を越える美味しさに感動。あまじょっぱくて黒胡椒がしっかり効いているのがいい。チャイもスパイスを感じる味で美味。

途中で入店してきた中目黒セレブ親子が連れてきた、ふわふわの犬種不明な大型犬とシュナウザーとトイプードルと黒猫に見つめられながら食事をする瞬間があって、幸せで死にそうだった。動物からでも見つめられるとちょっと恥ずかしくなり、顔があつかった。結局世界を救うのは犬と猫。人の心を潤すには犬と猫しかない。インスタで禁断果実をタグ付けしてる投稿、犬撮ってる人たくさん居て幸せな気持ちになれる。

あまおうと抹茶クリームとあんこのフルーツサンドもちゃっかりテイクアウト。

目黒川沿いの桜のつぼみを眺めながら目黒シネマに向かい、『GO』と『青い春』の2本立てを鑑賞。

『GO』

このクソみたいな世の中で俺ができることとは…と思ってしまった。狂った世界だからマジョリティは生きてるだけで差別に加担し続けることになるよ、この世の中を…変えたい(野々村竜太郎)ゴミだゴミだゴミだ〜

つい最近もこんなニュースがあったらしいけど知らなかった。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/269808

『福田村事件』しかり、在日コリアンに関する映画をちょこちょこ見ていたので差別に関しちゃんと理解しておきたいなあと最近考えてる。『福田村事件』で言うと部落差別についてもよく知らないし。高校生まで北海道にいたから部落差別を感じる機会がほぼ無く教科書の中の話だった。北海道にはアイヌ差別などほかの問題があるが、わりと懐深い土地だなと思う。私のご先祖さまはギャンブルで失敗したかなんかで北海道に逃げてきたらしいし。まあ関係ないが…とにかく自分は平和ボケしているなと痛感。

これ↓が好きなセリフなんですが

「左腕真っ直ぐ出してみなボーイ。そのままぐるっと一回転しろ。よし。今お前の拳がひいた円の大きさが、だいたいお前っていう人間の大きさだ。言ってることがわかるかボーイ。その円の真ん中に居座って、手が届く範囲のもんにだけ手を出してりゃお前は傷つかずに生きていける。そういう生き方どう思う?」

あまり冒険しない性格だけど、これを聞い時に手の届くその先に手を伸ばしてみたいと思った。やれるだけやってみたいよね〜

もうほぼ関係ないんだけど、昔の自分のTwitterを覗いてみたらたまたま見つけたこの記事も、自分の手の届く範囲から手を伸ばす話だった。

https://cocoloni.jp/culture/82335/

泣ける。記事中で引用されている「踊るなら選んだ相手と、踊りたいときに好きな音楽で」は宝塚エリザベートの『私が踊る時』の歌詞らしい。歌詞を読んだら、ひとりでも踊れるみたいでそこがいい。ひとりで踊ったっていいよね。でも踊りたくなったら自分が選んだ人と好きに踊ろうぜっていう器のデカさに感動した。江戸アケミ

ちょうどこの前、同性婚を認めないのは憲法違反だと札幌高裁が判断したニュースも出てたし、みんな選んだ相手と踊れる世の中に早くなってくれ〜と思った。国籍もジェンダーも関係ないと思いたいっすよ〜そう思わせてくれ〜本当のDance Chance Romanceは自分しだいだと思わせてくれ〜世の中〜!


『青い春』

大きな音でミッシェルガンエレファントを聴きながらずっとかっこいいショットが続く映画だな〜。

『GO』で感じた、このクソみたいな世の中で俺ができることとは…の回答として、「漠然と世界平和とか望む」しかないのかも。

新井浩文が半日屋上にいるシーンエグいな、どうやって撮ったの?」と思いググッたら、インタビューで監督が「夕方から撮影を開始し、カットをかけたのは朝8時で。“撮ってる”という充足感がたまらなかった。なかなかないワンカットですよね」と語っていて鬼畜だった。ずっと桜が満開だけど撮影期間激短かったんだろうか。

衣装を担当していたのが『GO』も『青い春』も宮本まさ江さんだった。以前行った『夢二』のトークショー付き上映でも衣装担当としてコメントしていた人だったので印象に残った。90年代くらいからずっと第一線で活躍されていて、かっこいい作品にたくさん携わっていてすごい方なのだなと改めて思った。

 

3月19日

父と『The Covers 春フェス』という音楽番組の観覧へ。以前も笑点の観覧に当選して父を同行者として連れていった実績があり、棚ぼたで親孝行する機会がなぜか多い。

岡村和義の記念すべき初舞台ということで当選して本当にラッキーだった。岡村ちゃんのファンが多いのか、岡村ちゃんのファンが目立つだけなのか、その両方なのかは分からないが、会場にはピーチ・コットン・セーターなど岡村ちゃんのグッズを身に付けた強火ファンがたくさん来ていた。

放送開始直前くらいにリリー・フランキーが「今、岡村ちゃんと斉藤さんは楽屋でグズってる。出てこないかも。t.A.T.u.みたいな状態」みたいなこと言ってて爆笑した。

岡村和義めちゃくちゃかっこよかった。岡村ちゃんとせっちゃんが隣合ってるだけでも「オタクの見た夢か?」と思うのに、岡村ちゃんがデンスしてせっちゃんがギターを弾いているのを実際に観られるなんて…喜びで胸が苦しい。6月にワンマンライブ行ったら心臓が爆発する可能性がある。3階席だったが双眼鏡で十分観られて眼福だった。でも岡村ちゃんとせっちゃんどっちを見ていいかわからずキョロキョロしまくった。

『夏の終わりのハーモニー』は2人にぴったりな選曲で最高だった。カラオケでデュエットしてんのかわいいだろうが。観覧客だけ特別にと披露していた『春、白濁』はちょっと走っていて最高だった。上白石萌歌が感想として「生ききって死にきる感じでしたね」と言っていて、的確かつ独特で笑った。

収録後の写真撮影時にせっちゃんと岡村ちゃんがケツをまさぐりあっていて、「それはオタクが見たかったやつ…」と頭抱えた。ファンサだと解釈しました。二人してスタレビ根本さんに話しかけたりしていてかわいかった…

ほかの出演者も豪華だった。スターダストレビューは言わずもがななんだけど歌とコーラスが笑いそうなくらい上手かった。アイナ・ジ・エンドは錚々たる面々の中でも確実に印象に残るパフォーマンスをしていてかっこよかった。斉藤由貴はオーラが凄まじく、中島みゆきの歌はこういうゆらぎ感のある人が歌ってこそという感じ。日食なつこの宙船のピアノ弾き語りもアレンジが面白くてよかった。リリー・フランキーは基本的にスナックにたとえたコメントしかしなくてウケた。上白石萌歌は「スタレビからしか得られない栄養がある」とオタク構文で発言しておりおもしれー女だった。MCも落ち着いててさすがに立派すぎるし顔が小さすぎた。

 

3月20日

昨年出産した友人と3ヶ月ぶりに会い、田町のゼロワンカレー A.o.Dでランチ。以前も2人で行って感動したのだが本当に美味しい。この頃新規開拓しても「本当に美味しい」と思えるカレー屋に行けていなかったので、こんなに美味しいって普通のことではないのだなと改めて実感。スパイスの使い方に驕りが無くただただ美味い…何様?って感じの感想なんですが…

私はケーキセットとラム肉のカツレツを注文。カレーはフィッシュカレー(マグロほほ肉)とベジマサラを選択。タイカレーのような味わいのフィッシュカレーが美味で、ラムカツは旨みがエグくて“飛ぶ”タイプの料理だった。デザートを三種から選べたのでスパイスカラメルソースの濃厚プリンにしたが、これも目玉が飛び出そうなくらい美味しかった…

退店後、適当にカフェに入ったら番号札としてコレをもらった。強いこだわりを感じる。

産休中の友人は4月から仕事に復帰するのだが、もとの部署(比較的ホワイト)ではなくて退職者続出のブラック部署に移されると急遽決まったらしく、翌日に人事面談を控えていた。こんな非人道的なことが横行しているんですね…。不安がる友人にアドバイスを求められたが、知識が無さすぎて「金属バット持っていったら?」「ストを起こすならハンガーストライキが効くらしい」とかしか言えなくてガキで本当にごめん…と思った。

私が新井浩文が何をやらかしたのかをあまり覚えてなくて友人から教えてもらったんだけど、なぜか私の仲のいい友人は大体著名人のやらかしをしっかり覚えているので感心する。私も著名人が犯した犯罪すべて覚えておきたい。

EITAもARATAもモデルから俳優になって最終的に漢字フルネーム表記になったよねみたいな話をして解散した。なんの話?

テアトル新宿へ向かい、『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を鑑賞。井浦新ガチ勢の私は前作も観ていたし、今作も昨年10月の完成披露上映みたいなものに行ったのだが、『GO』を観て「これも在日コリアンに関する映画だったな」と思い出し再度観に行った。すごくいい映画なのにあまり話題になっていないようで観客も少なく寂しい。東出昌大がとにかくいい。「何この演技?」と思うかもしれないけど、モデルになったシネマスコーレ代表の木全さんとそっくり。実物のクセがすごすぎる。80年代の邦画の知識があるとより笑える内容になっている。井上監督が『福田村事件』の現場で出演依頼をしたためキャストがかなり被っているので、ぜひ『福田村事件』のパラレルワールド作品として楽しんでほしい。

目黒シネマへ移動し、『ラビリンス/魔王の迷宮』を観る。先日も目黒シネマに来たがその時は上映時間の都合がつかず観られなかったので…

心が穢れすぎたオタクなので「世界中のオタクが描いたラビリンスのエロ同人ください」の気持ちになってしまった。設定がエロ同人すぎないか?終いには「下僕になる」的なセリフあるし。し、しもべ!?エロ…と思ってしまった、俺が悪いのか?

あとボウイの股間が露骨すぎる。と思ってTwitter検索したらみんな同じことをつぶやいていて安心した。

 

3月23日

父と東銀座の「船見坂」に行き函館塩ラーメンを食べた。特塩そば、具材が多くとても美味しい。こういう塩ラーメンについて「味に特徴が無い」とかクチコミに書いてしまう人のことを内心馬鹿にしています。

TOHOシネマズ 日比谷で『ゴジラ-1.0』を鑑賞。アカデミー視覚効果賞受賞を期に父が観たがったため。

話のだいたいが「エ〜ッ!?」「そうはならんやろ」「まあそんなことだろうと思ったわ」で構成されているのでお話自体は面白くないと感じた。少数精鋭低コストで高クオリティのVFXを実現したことが評価されているようなのでそこは納得。

でも「俺の戦争はまだ終わってないんですよ」というセリフは刺さった。きっとどんなファンシーな人にでもそれぞれの戦争があり、それを終わらせるために人生があるのかもしれないですね…知らんけど。

友達のSNSとかブログを読んだり、直接会って赤裸々な悩みとかを聞いたりしてるとき、「この人の戦争はこんな感じか…」と思う。たとえば仕事かもしれないし生活かもしれないし婚活かもしれない。みんなそれぞれに課題があり、きちんと向き合って対処しようとしているところが尊敬できる。その時々で変わる課題もあれば、人生のテーマくらいデカいことを相手している場合もある。だいたい大テーマが解決していないことで小さい課題が発生してるんじゃないかな〜とも思う。

私の戦争は、食欲、所有欲、執着心、疑心暗鬼、人間不信、社会不信、ミサンドリー面従腹背、縄張り意識、凶暴性とか…基本己との戦い️💪️敵は己の中にある💪

 

3月24日

友人と3人で中目黒へ。4年前のコロナ禍突入直前にも同じメンバーでここに花見に来た。今年は桜が一輪も咲いていなかった。4年前と同じようにローソンで缶ビールを買ったり屋台でラム串を買ったりして、目黒川沿いを散歩した。「宇宙一輝け なにわ男子」「齋藤潤くん 日本の宝」「モーニング娘。は永遠の愛の形」などと書いたぼんぼりを見つけてはカメラに収めた。開花していれば混雑必至だが、桜も咲いていないし小雨だしで人気もまばらな目黒川は心地よかった。

シュマッツでクラフトビールとソーセージとザワークラウトを飲み食いし、気持ちの昂りに任せカラオケに移動。全員で『恋愛レボリューション21』や、はっぱ隊の『YATTA!』を歌って「いい曲すぎる」と心を震わせた。

 

3月27日

渋谷La.mamaLEO今井とトリプルファイヤーのツーマンを観た。

LEOギャルかつ鳥居ギャルである私歓喜の企画。たぶん上京してから一番ライブを観てるのがLEO今井で以前使っていたTwitterアカウント名もLEO今井の曲から取ったし、鳥居ギャルとしては『Killing Me Softorii (With His Song)』というポッドキャストにお便りを送ったり『鳥居ゼミ音献購読』というイベントに行ったり(5月も申し込んだ)する程度にはファン。一般チケットで来てる客は女性ばかりだったけど、10代無料チケットで来てる客は男性が多そうだった。La.mamaはビールの種類が多くていいです。

トリプルファイヤーは新曲と既存曲の新アレンジが良くて…『ギフテッド』が好きです。トーキング・ヘッズぽくて踊れる。トリプルファイヤーとLEO今井の共通点はトーキング・ヘッズ。曲名はわからないけど「そのうち沸騰する水」みたいな曲もギターがかっこいい。Tighten upみたいなイントロがついた『カモン』もいい。吉田がLEO今井について「才能のある人の目をしている」みたいなことを言っていて会場が苦笑いに包まれた。

LEO今井は4年ぶりに観に行ったら4年前とセトリがほぼ変わっていなかったけど演奏がめちゃくちゃかっこよくなっていた。比較的新しい曲の間に『Karaoke』『Venom』みたいな古い曲やってくれるのが嬉しい。ずっと同じメンバーでやってるのがいい。トリプルファイヤーの方がファンが多いんじゃないかと思っていたけど、LEO今井の方が盛り上がっていて意外だった。単に音楽性の違いのせいかもしれない。

トリプルファイヤーさん、新譜の発売日早く教えてください。LEO今井さん、Kimonosのセカンドリリースしてください。KimonosはFruity Nightだけでも音源化してください。

 

3月29日

友人3人と二子玉川で飲んだ。

全員が愉快な酔っ払いになり、カラオケへ移動して『喝采』選手権を開催したり、杏子のように踊りながらBARBEE BOYSの『目を閉じておいでよ』をデュエットしたりと楽しい時間を過ごした。久しぶりに会う人も居たので若干萎縮していたが、最終的に肩を組んで歌っていたので飲酒って不思議ですね。

最近家族間の占星術的な相性について気になっているので友人たちに聞いてみたら、双子座の子の過干渉気味なお母さんが乙女座で「それはそういう関係性になるだろうな〜!」と納得感があり面白かった。

私の家族は母・兄・私が牡牛座、父が山羊座で4人が地のエレメント、妹2人が水瓶座で風のエレメントなのだが、めちゃドライな印象を受ける。家族間での感情的なぶつかり合いとか無かった気がするし。もう全員いい大人なのでバチバチする場面と言えば家事くらい。私と父が妹たちに向かって「この日は掃除当番なので家の掃除をしてください。なぜシンクに食器が溜まっているのですか?すぐ洗ってください。」と杓子定規に言うのに対し、妹たちが「この日は無理なので違う日にズラします。今はできないので手が空いたタイミングでやります。」と自分の裁量で進めようとしていがみ合う、みたいなお決まりのパターンがある。年少2人が自由な水瓶座なことによって、年長者が現実的なサポートをして、代わりに年少者は新しい風を取り込んできてくれる絶妙なバランスなのでは。たぶん親が風で子が地だったらつらかったと思う。人数多いのも孤立無援にならないからいいんだろうし。頑固で動かない固定宮の牡牛座・水瓶座を活動宮の山羊座が適度に動かしている感じもする。みたいなことを考えています。突然わけわかんないことを話し始めてすみません。この解釈で合ってるのかはわかりません。

 

3月30日

桜が咲く前に最高気温が24度を超え、春を通り越していきなり夏がやってきたような陽気。日中は半袖で日陰を選んで歩かないと暑かった。月初のライブで買った柴田聡子のTシャツをおろしてご機嫌。

昼に家族と大森を歩いていたら、キネカ大森のポスターが貼ってある窓のところに片桐はいりがいて窓拭きをしていた。片桐はいりは大森出身のよしみで、よくキネカ大森でチケットのもぎりをしている。なんでもこの日はキネカ大森40周年の記念日で、そのお祝いのために来ていたらしい。手を振ったら振り返してくれた。おめでたい。

午後は先月サイゼリヤとカラオケに行った知人と今月もサイゼリヤとカラオケに行った。サイゼリヤで通された席が先月とまったく同じ場所だった。タイムリープしてる?

サイゼでは前回に引き続きタロット占いを行った。自分の年始から今までと4月の運勢について占ったら、かなり赤裸々かつ心当たりのある結果になり動揺。「ここ何週間か僕は独りで色々考えてた」状態だったのがモロに結果に反映されていた。ひとりよがりに考えるのではなく人と話した方がいいのかもしれない。健康に関しては飲みすぎに気をつけるように、という結果だった。偶然出たカードなのに本質を捉えすぎじゃないか?

知人からものすごい愛に関する話を聞いて「ねぇものすごい愛だってあなたは思わないの?」になった。同年代の友人達が家族を築いてくタームに入ってから度々思うが私は魂のステージが低いのかもしれない。マズローの欲求5段階説で言うところの肉体的欲求しかない。みんなすごいよ…。でも「遊んで食べて寝てちゃダメ?」とも思う。息を吸って吐くっ!!それが生きる道。

2日連続で飲酒→カラオケコースだったが元気に帰還できて良かった。よく考えたら酒飲んでカラオケ行くやつやりすぎですね。