2024年6月

6月は仕事の忙しさに終わりが見えなかったり、同居家族がコロナにかかったので直近で会う約束をしていた人に相談の結果リスケになってしまったり、外でこけて派手めに擦りむいたりと冴えない毎日だった。ヤケ食いと不貞寝で乗り切った。

が、妹1の結婚式や何人かの友人の誕生日を祝ったりしておめでたい雰囲気もあり、それは救いだった。他者ってありがたいですね。

それとブログを書いていたら楽しいことがたくさんあったのを思い出せたので、書くことのセラピー的効用を感じています。

いまだに誕生日の時にもらった手紙たちを読んで元気いただいてます。元気が無い時とか体調が優れない時とか、愛を感じることの大切さが一層身に沁みますね。ありがとうございます。

 

5月31日〜6月4日

妹1の結婚式に参列するため地元に帰省していた。

式の前にも地元をのんびり楽しんだりしていたけど、まず結婚式の感想から。

妹1は某有名企業に勤める学生時代の先輩と結婚し、フリーランスでのびのび働きながら余暇には夫と海外旅行に行くような人で、私とは全然タイプが違うので、結婚式も他人の式に潜り込んでしまったような不思議な感覚だった。

ほかの兄妹は全員よくあるような形の結婚式は挙げなさそうなタイプで、妹2に至っては、式の前日くらいに母との会話で「結婚に良いイメージ無いんだよね笑」と言っていて、実の親にそれ言うなよと思った。かく言う私も話を振られて「結婚にメリットとか感じない」と言ってしまったけど…パパママごめん。もう家族の結婚式に参列する機会が無い可能性が高いので、貴重な体験をさせてもらって妹1には感謝です。

(一応補足すると、結婚は“メリットがある”という理由でする人はあまりいないのだろうと理解していて、友人の結婚とか飛び上がるくらいめでたいし、まず大きな決断を他者と共同で行ったという事実がすごいな〜と思う。なんか損得や理屈で片づけることじゃないですよね…言い訳っぽい補足だけど…笑)

 

披露宴で流す曲は主に妹1が選んでいたようなのだが、親族のみの小さめの式だったのもあり、家族が好みそうな曲を自由に選んでいて良かった。私のために星野源の『くだらないの中に』『フィルム』を選曲していて「源…」の状態になってしまった。叔母が近年峯田和伸に激ハマりしており『BABY BABY』が流れていたのだが、これは式に相応しいのか?とやや疑問に思った。妹1が毎朝観ているラヴィットにちなみ『ヒューマニティ!』が聴こえてきた時は笑った。

ケーキ入刀の際、式の数日前に父がポロッと自身の結婚式で使ったと話したThe Grass Rootsの『Two Divided By Love』を流していたのが粋だった。この曲知らなかったんですが明るい曲調でめちゃいい曲ですね。私もこういう曲が好きです。音楽の嗜好について親からかなり影響を受けてるなと感じた。

久しぶりに会う親戚との会話も楽しかった。定年前教師をしていた叔父が「野田サトルが教え子で、退職時に似顔絵入りの色紙を描いてくれたし、『ドッグスレッド』で自分の名前がセリフで出ている」と話してくれて世間狭いなと思った。

料理が美味しかったし、親戚がめかしこんでるのを見るのは面白かったし、妹の夫の弟さん(2人兄弟でとても仲がいい)が序盤で乾杯の挨拶を任せられたとき既に泣いていたのとか趣深くて良かった。

結婚式って本当に大変そうですよね。何度も打ち合わせが必要だろうし、決めることがたくさんあるだろうし。席順を工夫したり、参列者一人ひとりに手紙を書いたり、こんなことは常人にはできないよと関心した。私だったら仮に大金を貰ってもやらないと思う。社会性がある兄弟がいるおかげで私にまで家族から社会性を求められる機会が及んでこなくてマジ感謝&リスペクトです。式の感想は以上です。

 

帰省中、地元の最高気温が東京より10度くらい低くて非常に寒く、ご飯を食べている時間以外はほとんどを実家で、それも布団の中で縮こまって過ごしていた。

前週に祖母が亡くなったので遺品を整理していたら、祖母の昔の恋人の写真が出てきて家族間の一大ニュースになった。爽やかな男前が写った小さな写真がいくつかと、裏に端正な字で「○○ちゃんへ 愛をこめて」みたいなメッセージが書かれた少し大きめの写真が1枚、チャック付きのポリ袋に入っていた。70年くらい前のものだと思うからよほど大事にしていたと思われる。死後にこういうものが見つかると家族にかなりネタにされるから、日頃から恥ずかしいものは整理しておくべきだなと学んだ。

祖母は私の両親の結婚式の式次第も大事に取っていて、内容的には妹の結婚式よりエモかった。馴れ初め(中学の時隣同士の席だったが高校は別々に進学、大人になって再会し遠距離恋愛を実らせゴールイン)もエモかったし、一問一答みたいなやつ(プロポーズの言葉は?の問いに父は「何度も言いすぎて記憶にない」、母は「○○くん(連れ子だった兄の名前)と君と僕の3人で社内報に載りたい」と答えていた)もエモかった。

その式次第に載っていた父の幼少期の写真が妹1の小さい頃と瓜二つで驚いた。妹1の結婚式で撮ってもらった家族写真を見てみても、妹1は父とよく似ていて、私は母にそっくりで、特に鼻の形に遺伝が顕著に現れているのに気付いて面白かった。

母が30歳、今の私と同い年の時の写真も出てきたのだが、当時3歳だった兄を連れているのを見て大人〜と思った。自分によく似た顔の人が自分と全然違う人生をやっていて不思議な気持ちになった。

 

帰省中に食べたものの話をします。

式の前々日は家族と焼き鳥屋でたらふく食べた。父が「20代の頃、取引先の人間からナメてるのか?と聞かれたので、はいナメてますと答えたことがある」という話をしており、私にはこの人の血が流れているぜ~と思った。

その後、妹たちとカフェへハシゴしパフェを食べて帰宅。結婚式でドレスを綺麗に着るために体を絞っていた妹1が苦い顔をしていた。私は帰宅後、「『赤いタンバリン』は浅井健一に娘が生まれた時にできた曲なんだよ」と母が熱弁するのを聞きながらインスタント麺を食べた。食いすぎ。私利私欲。傍若無人

翌日。母が作った特別でもなんでもないホタテとほうれん草のバター醤油炒めが美味くて仕方ない。ホタテの分厚さズルすぎる。帰省やめられない。

東京に戻る日の朝、『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』を鑑賞。何か大きな権力が動いてPRのために作ってもらったのかな?と思うくらい地元がフィーチャーされていた。コナン50巻くらいまでしか読んでないからもうほとんどわからないけど、そんな私でも映画のラストは衝撃だった。来年の劇場版も観に行っちゃうかもしれない。

聖地巡礼も兼ねて六花亭 五稜郭店の喫茶コーナーへ。雪こんチーズを食べられれば良かったのだが、メニューを見ていたらプレミアム25という抹茶のチーズケーキが輝いて見えたのでそれも注文。食いすぎ。私利私欲。傍若無人

この日色々な友人から連絡があって嬉しかった。大学時代の友人もたまたま私の地元へ旅行に来ていて、LINEでおすすめのお店を聞いてくれた。帰省中に地元のお土産を郵送した友人からは到着と喜びの連絡をもらった。転職活動について悩む地元の友人がオンラインでタロット占いをしてほしいと言ってくれ、東京に戻ってから初めて遠隔タロット占いに挑戦した。楽しんでくれたようだったし、話すのも久しぶりだったので近況が知れて嬉しかった。家族とも友人ともいい時間を過ごせてハッピーな数日間だった。

 

6月6日

KT Zepp Yokohamaで『岡村和義 LIVE TOUR 2024 “OKAZ TIME”』を鑑賞。

昨年末に岡村和義結成のニュースを観てからずっとワンマンライブを心待ちにしていたので感慨深さすら感じた。岡村ちゃんもせっちゃんもかっこよすぎるな…。

音源化されていない新曲も含めて全部かっこよかった…。途中、片方がはけて片方がもう一方の曲のカバーをやるコーナーがあったのだが、岡村ちゃんの『夢の果てまで』は新曲かと思うくらい原曲と印象が異なる淫靡な仕上がりになっていたし、せっちゃんの『イケナイコトカイ』は胸が締め付けられるような切実さが強調されていて素晴らしかった。『じれったい』のカバーも良かったです。せっちゃんのギターが全曲良すぎて「抱いて…」になった。岡村ちゃんはサービス精神があふれたのか、自身のワンマンよりも岡村ちゃんイズムが濃厚に表現されていたような気がする。味が濃かったな…。

これからも活動してくれるようなので楽しみにしています。紅白に出てほしい~。

 

6月14日

ゴールドラッシュ 新宿歌舞伎町店でチーズハンバーグとガーリックステーキのセットを食す。

見た目の通り、いや見た目以上に肉々しい。パンチのあるものを求めている時にこの上ない選択。しかしライブ前なのにこんなニンニクの効いたものを食べて、しかも焼いた肉の匂いを全身にまとって良かったのだろうかと食後になって焦った。神様なんで私たちは お肉を食べたがるの~

 

新宿BLAZEに向かい、『セカンド・スパンクハッピー・レトロスペクティヴ <PERFOrmance le jour suivant>』を鑑賞。

電影と少年CQアーバンギャルドのライブの後、コドモ・スパンクハッピーのパフォーマンス、菊地成孔のDJという構成だった。

電影と少年CQは初めて観たんだけどすごい好きな感じだった。ワンマンに行きたい~!『こと映画に関しては……』が特に好きだった。2期スパンクハッピー関連のイベントのおかげもあって、この2か月ほどでルアンソロ、ゆっきゅんソロ、電少のすべてのライブを観られて楽しかった。

アーバンギャルドは『修正主義者』『水玉病』という懐かしすぎる曲ではじまり、私の中の中学生が興奮で雄叫びを上げそうになった。やはりキャリアの長いバンドはライブが楽しいですね。「なぜ私は今ペンライトを持っていないんだろう?」と思った。よ~こたん!よ~こたん!ってやりたかった。まさかの『普通の恋』カバー披露まであり、感慨で泣くかと…。バックで渋谷の街並みの映像が流れていたんだけど、令和の普通の恋の舞台がトー横なの納得感しかないな…と思った。BLAZEの横のファミマでカッターナイフとチョコレートを買いに来た客同士が出会っているのかもしれない。

コドモ・スパンクハッピーは最初こういうのをやります、という情報を見た時はどゆこと???とかなり困惑したが、観てみたら良すぎて驚いた。なんてパフォーマンス力を持った子供たちなんだ…。この日のために制作されたAIボーカルのリメイク音源も良かった。メンバー2人とも忙しいらしいが、また観る機会があればなあと思う。りりちゃんの綺麗なアイソレに夢中になった。

菊池成孔のDJは4月のイベントと比べると短く儚く感じられたけど、『拝啓ミス・インターナショナル』のシンガロングは相変わらず楽しく愛に溢れていた。なかなか"I LOVE YOU"を連呼する機会って無いので、いざやってみると解放感がある。MCで「結局愛こそすべてですよ」といった発言をしていたのが印象に残った。

今年に入って急激に2期スパンクハッピーにハマり、4月からのレトロスペクティブ企画は大いに踊って大変楽しかった。夢のような瞬間だったけど、醒めるのも悪くないと思える爽やかな寝覚めです。リメイク音源のリリースが楽しみ。菊池成孔さんお誕生日おめでとうございます!

 

6月29日、30日

今年1月に新年会をしたメンバーで箱根旅行をした。

友人の福利厚生パワーにフリーライドし東急ハーヴェストクラブ VIALA 箱根翡翠に宿泊。こんなにいい宿に泊まることってこの先無いような気がする…。友達大事。

足柄サービスエリアで食べたしらすコロッケ、しらすの存在感がグッドだった。とらや工房の冷し白玉胡麻餡添えも大変美味でした。繊細で上品!

コンビニやスーパーで買い出しをして、宿ではひたすら食べたり飲んだりしゃべったりした。途中1時間の風呂休憩を挟んだが、合計9時間くらいひたすら上半期の報告をし合った。

独特のストイックさを持つ面々のため、新年会で設定した目標を全員すべてクリアしており笑った。その代わりにめちゃくちゃ疲弊していてそれも笑った。

下半期の目標もタロット占いをしながら設定した。今までやってこなかったことをして一皮剥けたい。とは言え上半期頑張ったから頑張りたくはないですね。わがままに素直に生きたいです。寿司タロットを引いたら車海老(戦車)が出ました。いけいけどんどんのカード。思えば勝ちに行ったことはない人生だったな…たまには勝ちに行くか…平凡な毎日じゃつまりませーん。

網元おおばのワカサギ天ぷらとそば。つゆが甘くて美味しかった。2リットルくらい飲める。ゆずも香り高くて異常に美味しかったけどなんだったんだろう…。

帰りは前日に放送されたヤーレンズオールナイトニッポンを聞きながら山道をくだって、レンタカーを運転していた友人のハンドルさばきが笑いのせいでガタガタになっていてウケた。集中力を要するところで一緒に聞いてもらって申し訳ない。私は旅行の間何もせずただ笑っていただけなので友人様様です。

非常に良い上半期のシメでした。下半期頑張らずに勝ちます!!